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新しい元号が「令和」になると発表されましたが、現存する日本最古の歌集「万葉集」の序文、「初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」が出典ということで、万葉集ブームも起きているようです。では、明治、大正、昭和、平成の由来は、どういうものだったのでしょうか。
元号は中国で生まれて日本に渡ってきたもので、中国や朝鮮、ベトナムなどでも使用されていましたが、今も元号を使っているのは日本だけです。日本で最初に元号を用いたのは、西暦645年の「大化」で、これまでに247の元号があり、「令和」は248番目の元号となります。
元号は、西暦のように連続する数え方ではなく、天皇の即位によって新しい元号となります。しかし、明治に入るまでは、天皇の即位に加えて、おめでたいことがあったとき、あるいは天災などがあったときに、気持ちを新たにするために頻繁に改元が行われていました。
明治に改元されたときに、岩倉具視の提案によって「一世一元」(天皇御一代に一つの元号とする)が制度化され、明治以降は、天皇の即位による改元となっています。
また、昭和54年(1979)年に「元号法」が制定され、「元号は皇位の継承があった場合に限り改める」とされ、明治以降の“一世一元の制”が受け継がれています。
まず明治の由来です。出典は五経の一つである易経の「聖人南面而聴天下、嚮明而治」で、意味は「聖人が北極星のように顔を南に向けてとどまることを知れば、天下は明るい方向に向かって治まる」というものです。
「天下は明るい方向に向かって治まる」から、「明」と「治」をとって名付けられましたが、いくつかの候補の中から、明治天皇自らが籤を引いて選んだそうです。
1868年9月8日に「明治元年」となり、1912年7月29日まで、明治時代は45年続きました。
「大正」の出典も、明治と同じく「易経」で、「大亨以正、天之道也」から、「大」と「正」の二文字が選ばれました。
そこに込められたのは、「その徳は剛直で、賢人を尊び、また篤実なものが過度に健やかなものを抑止して、大いに正す」ということから、“天が民の言葉を嘉納し、政が正しく行われる”というものです。
「大正」は、過去4回ほど候補となり、5回目で採用となりましたが、1912年7月30日から1926年12月24日まで、わずか15年という短い期間でした。
64年ともっとも長い元号となった「昭和」は、四書五経の「百姓昭明、協和萬邦」が出典で、「国民の平和および世界各国の共存繁栄を願う」という意味が込められています。
漢学者・吉田増蔵氏の考案とされ、実は江戸時代にも、まったく同じ出典から「明和」の元号が用いられています。
改元は1926年12月25日で、激動の昭和は1989年1月6日まで続きました。
安岡正篤が考案したとされる「平成」は、「史記」五帝本紀の「内平外成(内平かに外成る)」、「書経」大禹謨(偽書)の「地平天成(地平かに天成る)」からで、「内外、天地とも平和が達成される」という意味が込められた元号です。
実は、「平成」は、慶応改元の際にも候補に挙がったそうで、2回目で採用され、1989年1月7日から2019年4月30日まで続き、31年間の歴史に幕をおろしました。
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明治、大正、昭和、平成の元号の出典と、そこに込められた意味を振り返ってきましたが、こうして並べてみると、そこに時代背景や世相も反映されているようです。さて、新元号の「令和」には、“人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ”という意味が込められているそうです。
新元号に合わせて、書類などを「平成」から「令和」に変更しなければならない総務や経理担当者にとっては、改元ブームに浮かれている状態ではないでしょう。ただ、新元号が発表された後は、「令和」についての印象は、概ね好意的にとらえられているようです。さて、5月1日にスタートした令和時代は、どのような時代になるのでしょうか。
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