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金融庁から「Fin Tech Innovation Hub」活動報告が公表されました

公開日2019/09/26 更新日2019/09/27
金融庁から「Fin Tech Innovation Hub」活動報告が公表されました

フィンテックにより金融サービスが変化していく中、イノベーションの動きを促進していくことが重要と考えられ、2018年7月金融庁内に「FinTech Innovation Hub」が設置されました。今回公表されたのは、これまでの活動を集約的にまとめたレポートです。

金融機関経営や金融・資本市場への影響を分析

「FinTech Innovation Hub」では、フィンテックに係る技術・ビジネスの動向把握を通じ、今後のフィンテック事業や、金融機関経営や金融・資本市場への影響の方向性について分析し、金融サービスや国民生活向上につながるよう「100社ヒアリング」実施しています。

目的は、「100社ヒアリング」によって浮かび上がった政策課題の抽出や、具体的施策の策定を行っていくものです。

フィンテックによって、利用者に提供される金融サービスが、これからどのように向上・発展していくのかという観点から、技術の金融分野への応用、フィンテック企業と金融機関との更なる連携・提携の動き、新たなフィンテック・エコシステムの形成など「10の主要な発見(Key Findings)」も抽出されました。

ヒアリングで得られた「10の主要な発見(Key Findings)」

「100社ヒアリング」による多様なフィンテックステークホルダーとの対話から見えてきた「10の主要な発見(Key Findings)」とは、以下の通りです。

 1. AIとデータ活用の融合によるフローデータを用いたオンラインレンディングの進展

 2. 金融機関のデータ利活用により、変わりゆく金融マーケティングのアプローチ(生データのクオリティを活かす匿名加工情報を活用したマーケティング等)

 3. データ活用を容易化する技術やモデル構築・検証技術の高度化の動き

 4. パブリック型ブロックチェーンの問題を解決する新たな技術動向の進展と分散型金融システムにおけるステークホルダー間連携の必要性

 5. パブリック型ブロックチェーン(暗号資産取引)のセキュリティを高める動き

 6. パブリック型ブロックチェーン(暗号資産取引)のセキュリティを高める動き

 7. 効果的なAPI認証をはじめ、国際的にAPI接続のセキュリティに関する実務標準を目指す動き

 8. APIによる金融間や金融・非金融を繋ぐ異業種間連携(eKYCを含む)の創出の動き

 9. ビジネス・レンディング・事業承継(M&A)などのプラットフォーム提供による経営支援・社会課題解決型フィンテックの登場

 10. デジタル化の促進やイノベーション創出に向け、よりソフトなアライアンスによる知の集約・創出の動き(企業ラボ・アクセラレータ等)

    “10の主要な発見”にどのように対応していくべきか

    AI・データ活用に関しては、金融分野におけるエンジニア等の人材育成がより重要な課題と指摘されています。とりわけ、AI活用とデータ倫理の問題などは、有識者との議論を深め、金融における実務適用上の留意事項などを、様々な場で議論を深めていくことが重要となります。

    ブロックチェーンに関しては、G20で「技術革新にかかるハイレベルセミナー」でも議論になりましたが、分散型金融システムのガバナンスのあり方について、技術コミュニティやアカデミアなどのステークホルダーとの意見交換や議論を深めると同時に、新たな国際協調を醸成していくこと必要性も見えてきました。

    また、金融分野では、プライバシーへの対応など、実務上の課題の他、課題を克服していく取組みなどについてもフォローしていく必要があります。

    ブロックチェーンについては「国際共同研究」プロジェクトを更に進展させ、当局、技術者、学識経験者等が、マルチステークホルダー型アプローチで議論する「ガバナンスフォーラム(仮称)」を、来春をめどに開催するとしています。

    まとめ

    フィンテックの進化によって、異業種との交流から生まれる新たな金融サービスが生まれる可能性があります。新しい時代の新しい金融システムが浸透していくことになれば、ビジネス戦略も、大きく変化していくことになるでしょう。

    ビジネスの中核を担うビジネスパーソンにとっても、「Fin Tech Innovation Hub」の動きは注目です。

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