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企業の運用資産残高総額が初めて100兆ドルを突破

公開日2021/02/02 更新日2021/02/03

ウイリス・タワーズワトソンのインベストメント部門のシンキング・アヘッド・インスティテュートが、米国の主要運用専門誌であるPension & Investmentsと共同実施した世界の運用会社資産規模トップ500社の調査レポート「世界の運用資産規模トップ500社の運用会社ランキング」を発表しました。

グローバルの運用資産残高は104.4兆ドル

「世界の運用資産規模トップ500社の運用会社ランキング」によると、グローバルの運用資産残高は104.4兆ドルとなり、初めて100兆ドルを超えました。これは、昨年の91.5兆ドルから14.8%の増加で、2000年の35.2兆ドルの約3倍となっています。

【世界の運用資産規模トップの運用会社ランキング上位20社】

RankFundMarketTotal Assets
1BlackRockU.S.$7,429,632
2Vanguard GroupU.S.$6,151,920
3State Street GlobalU.S.$3,116,424
4Fidelity InvestmentsU.S.$3,043,134
5Allianz GroupGermany$2,539,842
6J.P. Morgan ChaseU.S.$2,364,000
7Capital GroupU.S.$2,056,991
8Bank of New York MellonU.S.$1,910,000
9Goldman Sachs GroupU.S.$1,859,000
10AmundiFrance$1,617,280
11Legal & General GroupU.S.$1,568,891
12Prudential FinancialU.S.$1,550,982
13UBSSwitzerland$1,413,000
14BNP ParibasFrance$1,257,603
15Northern TrustU.S.$1,231,300
16InvescoU.S.$1,226,173
17T. Rowe PriceU.S.$1,206,800
18Wellington ManagementCanada$1,154,735
19Morgan StanleyU.S.$1,131,824
20Wells FargoU.S.$1,091,100


トップ20の運用会社で、運用資産残高全体の43%を占有しています。1995年の29%、2000年の38%を大幅に上回り、トップ20社へ集中していることがうかがえます。また、過去10年で、232の運用会社が、ランキングから姿を消していることも明らかになりました。

北米に次ぐ力強い成長をみせるアジア・パシフィック地域

グローバルの資産運用では、北米に次ぐ力強い成長をみせているのが、アジア・パシフィック地域です。

トップ20の運用会社の運用残高は、2019年から18.2%の増加となっています。なかでも、過去5年間では、中国の運用資産残高が、全世界マーケットで最大の増加となり、グローバルなポートフォリオにおいては、中国株式や中国債券に対する需要が拡大するようです。

【アジア・パシフィック地域の運用資産規模トップの運用会社ランキング上位20社】

Asia Rank(Global Rank)FundMarketTotal Assets
1(25)三井住友トラスト・ホールディングスJapan$928,145
2(31)三菱UFJフィナンシャル・グループ Japan$780,655
3(37)日本生命Japan$688,267
4(53)第一生命ホールディングスJapan$508,603
5(55)アセットマネジメントOneJapan$490,837
6(56)野村アセットマネジメントJapan$488,788
7(60)Macquarie GroupAustralia$412,127
8(67)明治安田生命Japan$352,593
9(68)信金中央金庫Japan$351,954
10(78)住友生命Japan$302,726
11(89)CCB Principal Asset Mgmt.China$231,822
12(95)Samsung GroupSouth Korea$218,002
13(100)E Fund Mgmt. China$205,077
14(102)Agricultural Bank of ChinaChina$200,912
15(103)CITIC SecuritiesChina$199,590
16(108)ICBC Credit Suisse Asset Mgmt.China$184,599
17(111)りそなホールディングスJapan$174,110
18(112)China Asset Mgmt.China$171,600
19(115 )Harvest Fund Mgmt.China$169,518
20(119)IFM InvestorsAustralia$163,248

慎重さが求められる運用会社選び

グローバルな資産運用市場は、日本をはじめとするアジア・パシフィック地域のさらなる成長に、大きな期待を寄せているようです。

世界の投資家たちの期待に応えるためには、シンキング・アヘッド・インスティテュートでは「イノベーションとテクノロジーへの投資や、ESGや社会的インパクト投資、多様性の受容など、幅広いステークホルダーの期待に適応することのできる会社」と指摘しています。

また、この調査レポートから判明したのは、運用会社の50%が上位役職の女性やエスニック・マイノリティの人数が増加、運用会社の88%が議決権行使を含むサステナブル投資への顧客の関心度が増加、運用会社の84%がテクノロジーやビッグデータに携わるリソースを増加させ、76%がサイバー・セキュリティに携わるリソースを増加させていることです。

さらに、合計の運用報酬水準は、運用会社の34%で低下する一方、運用会社の7%では上昇しています。つまり、運用会社選びは、ますます慎重さが求められることになりそうです。

まとめ

新型コロナウイルスの感染拡大や気候変動、米中対立など、経済の見通しは、依然として不透明なままです。東京オリンピック・パラリンピックの開催を危ぶむ声も囁かれ始めましたが、2021年は、一体どのような年になるのでしょうか。

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