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財務三表の一つである「損益計算書」から何がわかる?

公開日2021/08/05 更新日2021/08/06


決算に不可欠な重要書類に「損益計算書」がありますが、経理・財務部門以外の人には、何が重要なのかあまりピンとこないかもしれません。しかし、字面から推察できるように、会社の“損”と“益”を読み取ることができる重要書類です。将来、経営幹部や経営者を目指すビジネスパーソンは、ぜひ損益計算書の見るべきポイントを押さえておきましょう。

損益計算書は経営の年間成績表

損益計算書は、決算時に収益から費用を差し引いた利益を知るための書類です。つまり、どの事業で、どれだけの費用を使い、どれだけの売上があり、そしてどのくらいの利益、あるいは損失があったのかがわかる、いわば経営の成績表ともいえるものです。

貸借対照表やキャッシュフロー計算書と併せて財務三表とも呼ばれます。経営分析などを行うには必要不可欠な財務諸表の一つとなり、英語のProfit and Loss Statementの略で、P/L(ピーエル)とも呼ばれています。

しかし実は、損益計算書を自社の経営に活用している経営者は、それほど多くないようです。損益計算書の見るべきポイントさえわかれば、会社が1年間で“どれくらい儲かったのか”を読み取ることができます。

プラスなら「利益」、マイナスなら「損失」

損益計算書は収益・費用・利益の3つの項目で構成され、売上高などの収益、必要な費用、得られた利益が把握できる仕組みとなっていて、プラスであれば「利益」、マイナスなら「損失」ということになります。

損益計算書での利益は、①売上総利益②営業利益③経常利益④税引前当期純利益⑤当期純利益に区分されます。これらを見ていくことで、利益の内訳を見ることができます。

損益計算書を読み解くポイントを押さえておくことで、本業に関係する費用や利益はいくらだったのか、またそれ以外の内訳も把握することができます。経営状況を的確に分析することもできるようになるわけです。

経営状況や伸ばすべき部分を分析することもできる

では、損益計算書から何が読み取れるのかを、もう少し見ていきましょう。まず、売上高に対しての利益率を出している指標「売上総利益率(粗利率)」があります。

売上総利益率の計算式は「売上総利益率=売上総利益÷売上高×100」ですが、売上総利益率が高いほど収益性も高いということですが、製造業や小売業では20〜30%、宿泊業や飲食サービス業では60%台と、業種によって異なります。

また、売上高に対する営業利益の割合を表す数値「売上高営業利益率」(売上高営業利益率=営業利益÷売上高×100)で、本業でどのくらいの利益を上げられているかを知ることができます。

また、「売上高営業利益率=営業利益÷売上高×100」、「売上高経常利益率=経常利益÷売上高×100」、「損益分岐点売上高=固定費÷{(売上高−変動費)÷売上高}」などの数字を見ることで、会社の経営状況や伸ばすべき部分を分析することもできるようになります。

押さえておきたい損益計算書の見るべきポイント

本格的に経営分析までできるようになるためには、損益計算書を読み解くだけではなく賃借対照表も読めるようにしておく必要があります。それぞれの利益率を把握するだけでなく、その利益を上げるためにどれくらいの資本を使っているのかという効率性を見る必要もあるからです。

経営効率を見るうえでは、「自己資本利益率(ROE)=当期純利益÷自己資本×100」、「総資本利益率(ROA)=当期純利益÷総資本×100」の指標が必要です。つまり、自己資本でどれだけ利益を生むか、総資本でどれだけ利益を生むかを把握することです。

経営分析をするためには、さまざまな指標がありますが、損益計算書が示す指標もその一つです。経理・財務部門ではなくても、損益計算書の見るべきポイントぐらいは、押さえておきましょう。

まとめ

損益計算書の作成については、仕訳する勘定科目の判定を正確に行わなければなりませんから、税理士など経理の専門家のサポートを受ける必要がありますが、経理部門とは無縁のビジネスパーソンでも、損益計算書の基礎的知識を備えておくことは、やがてビジネス上の強力な武器になりそうです。

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