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最近の採用現場では、掲載求人に対して数件でも応募が得られた場合、その応募者から自社の求める理想像に最も近い人材を選考しなければならない状況です。必ずしも募集要件を全て満たしているとは言えないこともあるかもしれませんが、最終的に採用する可能性がある以上は丁寧な対応を心がけるべきです。 選考の場は採用する側だけでなく、応募者にとってもその先の時間を過ごすに値する場であるかどうかを選考する場でもあります。 以下では、採用する側としての心構え、および採用面接時に意識すべきことについて紹介していきますので、採用面接前の準備に活かしてください。
企業それぞれに独自の選考プロセスを設けているとは思いますが、その中心的な役割を担うのは面接です。採用面接を行なう場合、採用フローの一環として慣例的な内容や顔合わせ程度の内容として行なっているようであれば、直ぐに取り組む姿勢を変える必要があります。 採用面接の目的は、応募者の見極めと魅力づけを同時に行なう貴重な機会なのです。
履歴書や職務経歴書からこれまでの経歴や保有しているスキル・資格は確認できますし、面接することでその人の見た目や態度なども確認できます。しかし、それら見えやすいモノばかりの確認は応募者の見極めにはつながっていきません。本当にその人が自社で活躍してくれるかどうか判断するには、資質・性格・価値観をコミュニケーションの中から観察するのが重要です。より正確に応募者の見極めを行なうには、迷ったときにどうするかを事前に決めておくのがポイントです。こうすることで、主観に捉われない選考を行ないやすくなります。
また、面接でのやり取りはその後の応募者の入社意欲を左右させるものなので、コミュニケーションを通じて自社で働く魅力を伝えていくことが必要です。この際、応募者の資質・性格・価値観に向けて自社の情報をありのまま伝えるようにすると、入社後のミスマッチを避けられるだけでなく、応募者自身が気づいていなかった新たな魅力への気付きが生じやすくなるため、より入社へのモチベーションを高めることにつながっていきます。
採用面接を担当する面接官は、自分がその企業の顔であることを自覚しなければなりません。あるアンケートでは、約7割の求職者が“面接官の印象が良かったので入社意欲が高まった”と答えている一方、約8割が“面接官の印象が良くなかったので入社しなかった”と回答しています。このように、応募者にとって面接官の印象はそのまま会社の印象として受け取られてしまうことが多いので、できるだけ自社に好感を持ってもらえるよう面接に臨む必要があります。
上でもご紹介したように、面接での応募者の見極め、自社の魅力づけを実現するには、事前にしっかりと準備しておくことも必要です。進行がスムーズでなければ、それだけでマイナスの印象を応募者に与えてしまいますし、質問内容が的を射てなければ選考に必要な応募者の情報を見逃すこととなってしまい、後の正確な評価さえ難しくしてしまいます。面接の場は求人者と求職者のコミュニケーションの場である以上、事前の準備には応募者の視点も忘れないように心がけましょう。
より円滑なコミュニケーションを図るには、相互に適度にリラックスした状態が望ましいため、面接時には雰囲気づくりも意識しなければなりません。応募者にとって面接の場はアウェーであり、良い評価を受けたいとの想いから緊張してしまっている場合も少なくありません。本題へと入る前に、ありきたりなコミュニケーションを交わすなど、ちょっとした工夫を取り入れるとより応募者の本音を引き出せるようになります。
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