公開日 /-create_datetime-/
昨今、メタバースが注目されています。音楽業界やゲーム業界など、様々なフィールドで導入されていますが、よくわからない方も多いのではないでしょうか。
今回はメタバースの基礎知識から、「何ができるのか」「開発状況はどのようになっているのか」など、幅広く解説していきます。
「そもそもメタバースってどういう意味?」といった疑問を抱えている方もいるかもしれません。メタバースは、「メタ(meta)」と「ユニバース(universe)」を組み合わせた造語であり、インターネット上の仮想空間を指します。
メタバースの由来は、1990年代に発表されたニール・スティーブンスンのSF小説『スノウ・クラッシュ』の舞台とされています。また士郎正宗さんの漫画作品「攻殻機動隊」や、映画「マトリックス」や「サマーウォーズ」など、数多くの作品にメタバースが登場しています。
最近では、この技術をビジネスに取り入れようとする動きが活発化しており、幅広い業界に注目されています。特にコロナ禍の状況では、生身の人間が対面する必要のない空間として、脚光を浴びるでしょう。
日本国内では、メタバースをめぐって様々なサービスが展開されています。特によく知られているのは、KDDI株式会社や東急株式会社、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社などによって発足された「バーチャルシティーコンソーシアム」です。
KDDI株式会社は、以前から渋谷の街並みを仮想空間に再現する、「バーチャル渋谷」の取り組みを進めてきました。こうした技術を活かして、都市連動型メタバースの開発など、様々な動きが注目されています。
また2021年12月には、一般社団法人日本メタバース協会が設立されています。メタバース技術や関連サービスの普及を目指し、それに関わる多種多様のビジネスをサポートしている団体です。
日本ではメタバース技術を使ったイベントも盛んに行われています。例えば2021年12月には「バーチャルマーケット2021」が開催され、100万人を超える人々が来場しています。
日本だけでなく海外におけるメタバース関連の動きも活発です。特によく知られているのは、アメリカのFacebook社が、社名を「メタ・プラットフォームズ」に変更したことです。
メタ社ではメタバース技術に長期的な投資を行い、持続可能なビジネスを模索していくようです。今回の社名変更は、メタバースのイメージを強くアピールするために行われた側面が強いでしょう。
またアメリカのMicrosoft社が、オンラインツール「Microsoft Teams」をメタバース化する計画を発表しています。このように新規サービスが作られるだけでなく、既存のサービスをメタバース化する動きもみられており、今後の展開が期待されています。
メタバースにこれだけの注目が集まっているのはなぜなのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。まずメリットとしてよく挙げられるのは、ブロックチェーンを使用しているため、仮想通貨での安全な取引ができる点です。
ブロックチェーンとは、取引履歴が暗号技術によって1本の鎖のように繋がれる形で記録されている技術です。ブロックチェーンの細かい話は省略しますが、暗号技術が駆使されているため、データの破壊や改ざんがしづらくなっています。
メタバースとブロックチェーンには深い関係があります。ブロックチェーンを活用することで、コピーや改ざんされないデータである「NFT」が作成できます。これによって、オリジナルデータにはオリジナルの情報のみ追加されることになるため、デジタルデータを資産として扱うことが可能です。
またメタバースに注目が集まっているのは、ブロックチェーンのような技術的な話だけでなく、「人々が仮想空間に興味を持っている」事実も大きいでしょう。「バーチャル渋谷」の話でも確認したように、現実世界に存在する都市を、別の世界に再現することは技術的に不可能ではありません。
メタバースの技術が発展すれば、リアルな仮想空間で活動できる幅が広がり、より多様なサービスが生まれていくでしょう。数年後や数十年後には、仮想空間を使ったコミュニケーションサービスが主流になっているかもしれません。
また先ほども少し触れたように、コロナ禍でのコミュニケーションツールとしても注目を浴びています。昨今ではテレワークの浸透もあり、個人が物理的に切り離される機会も増えました。そこでメタバース技術を導入すれば、「物理的には離れているが、まるでそこにいるかのような感覚」で、人とのコミュニケーションが可能になるでしょう。
今回はメタバースについて解説しました。「仮想空間」に憧れを抱いている人も多いのではないでしょうか。国内外で様々な開発が進められているなど、大きな注目を浴びています。メタバース技術が日常に浸透する日も近いでしょう。
メタバース技術の開発については、ニュースやプレスリリースなどでよく取り上げられています。気になる方は、情報をこまめにチェックしてみると良いでしょう。
新型コロナウィルス問題と見直しておきたい契約条項
オフィスステーション導入事例集
50名未満の中小企業でも実現できる!従業員にも会社にもうれしい!福利厚生の新しいカタチ
失敗しない請求書受領システム選び方ガイド【2024年1月最新版】
マンガで分かる電子帳簿保存法&インボイス制度の対応ポイント
若手経理担当者が直面するミスと失敗、それでも働きがいを感じる理由とは?
【経理がUSCPA(米国公認会計士)取得】メリットや平均年収など
WeWork Japanの民事再生手続きが廃止された理由とは?
職場の働きやすさを左右する重大要素、若い世代が望む理想の上司像とは?
「衛生管理者」の仕事を分かりやすく説明!難易度や試験内容なども
誰もが悩む5つの組織課題をサーベイ導入で解決するヒントとは?
失敗しない!法対応と業務効率化を実現する経費精算システム選び方ガイド【4社の比較表付き】
契約ライフサイクルマネジメント(CLM)ソリューションの導入に向けて
まだ間に合う!電子帳簿保存法とインボイス制度の対応ロードマップと成功事例
債権管理・入金消込効率化『V-ONEクラウド』導入事例 ~午前中いっぱい掛かっていた消込作業がわずか数分で完了! アデコ株式会社~
スシローなど外食チェーンが今年も一斉休業を実施、環境改善の一環 高島屋は正月営業日を見直し
「父親の仕事と育児両立読本~ワーク・ライフ・バランスガイド~」の活用法
管理職を対象に「ポストチェンジ制度」を導入の京王電鉄。ライフステージに応じた“柔軟なキャリア形成”を支援へ
基本給の決め方とは?基本給設計する4つのポイント
Reaching across the Aisle/民主・共和両党が団結!「有給家族休暇」制度改革への挑戦 育休制度が先進国下位のアメリカ【英語ビジネスニュース】
公開日 /-create_datetime-/