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災害時に役立つ薬の備えとは~何をどれだけどこに確保するか~

公開日2024/01/16 更新日2024/01/15


2024年1月1日に発生した能登半島地震を受け、改めて防災意識が高まり、ご自宅の備蓄を見直した方も多いのではないでしょうか。備蓄品を見直す際に、必ず確認いただきたいのが「薬」です。


医療機関から処方された薬や、ドラッグストアなどで購入できる市販薬を普段から服用している方もいらっしゃると思います。 しかし大きな災害が起こると、平常時のように薬を手に入れることが難しくなってしまいます。


実際に2011年の東日本大震災では、津波などによって医療機関や薬局、カルテや薬歴といった医療インフラが大きな被害を受けました。仮に医療の手が届いたとしても、何の薬を服用し、どんな治療を受けているかをご本人やそのご家族から聴取することになりますので、「自助」の備えが重要です。

処方薬の備え~少なくとも3日分は確保~

被災地では、ただちに生命への危険が及ぶ重症の方や、人工呼吸器を装着している、透析を行っているなど優先度の高い方、その後、生活習慣病を始めとした治療を行っている方に医療が提供されます。災害発生直後は通常通りの医療が受けられないと考え、準備しましょう。


高血圧や糖尿病の薬は1回飲まなかったからといって直ちに生命への危機が及ぶようなものではありません。しかし服用できない状況が続くことで病状が悪化、命に関わるおそれがあります。また避難所生活では食事のバランスにも偏りが出ます。病状が悪化することがあるため、薬はしっかり服用できるようにしましょう。


1. お薬手帳やマイナポータルサイトで処方薬が確認できるようにしておく

医療機関受診の際は必ず「お薬手帳」を持参していますか?
処方時にもらったシールをそのままにし、どこかにいってしまったことはありませんか?


継続的な記録があることで、服用している薬が把握できることはもちろんですが、量の増減や薬の変更から治療の経過を推測することができます。非常に有用な情報なので、いつどこでも確認できるようにしておきましょう。


なおスマートフォンを活用した「電子お薬手帳」やマイナポータルサイトは非常に便利ですが、災害時には電池や電波が確保できず、それらにアクセスできなくなる可能性もあります。


手元にお薬手帳がない、または電子版にアクセスできないときに重要なのは、「何の目的で」「どのタイミングで」「どのくらいの量を」服用している薬かを伝えることです。 たとえば糖尿病の薬はさまざまな種類があり、目的や効能も異なりますが、「糖尿病のために」「一日3回食前に」「1種類を1錠ずつ」という情報だけでも、薬を絞ることができます。この3つは薬が処方された際に、必ず確認しておきましょう。


2. 最低3日分、できれば7日分の薬は持ち出せるように準備しておく

前述のとおり、被災直後に通常の医療を受けることは難しいため、普段服用している薬を避難時に持ち出せるようにしておくことも重要です。貴重品の近くに置いておきましょう。 薬には使用期限があり、保存場所に注意が必要なものもあります。「非常用持ち出し袋に入れっぱなし」は避けてください。


また日ごろから受診のペースを守り、少なくとも3日分、できれば7日を目安に薬のストックがなくならないようにしましょう。

市販薬の備え~定期的な入れ替えを~

避難所生活では普段とは違う生活により、体調不良を起こすことがあります。また集団生活により感染症に罹患する可能性が高まります。実際に能登半島地震では、発生から10日後に避難所でのインフルエンザの流行が報じられています。


すぐ医療機関にかかることが難しい可能性もありますので、飲みなれた常備薬の持ち出しも重要です。
以下の薬は常備薬としてストックしておくといいでしょう。


記事提供元



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