HICE

＜監査法人業界の課題＞
・監査法人にとって、最重要ステークホルダーは、言うまでもなく顧客と所属する会計士(職員)です。プロフェッショナルサービスファームである監査法人は、昨今の監査業務の専門化の進展、金融庁の検査方針の厳格化をうけ、顧客満足度の最大化/職員の仕事に対する満足度の最大化をより一層意識した法人運営をしていく必要が高まっています。
・コロナ禍により、求められる監査スタイルも大きく変わりました。リモートワークを組み合わせた法人運営が必要となっている今、顧客の視点と会計士(職員)の視点で、組織の課題を可視化する重要性は高まっています。
・HICEを経営管理指標として活用することで、事業の成長を占う先行指標として活用することができ、監査法人としての持続的競争優位性を生み出すことに効果を発揮します。

＜HICE（ハイシー）とは＞
・年１回の定点調査：HICEは、年１回同じ時期に定点的に計測を行います。原則として、CS調査とES調査はワンセットで実施します。
・独自の調査フレームワーク：CS調査、ES調査ともに、業界の特性に合わせて設計された半定型の独自の調査票を利用します。
・HICEスコアを算出：CS調査とES調査の結果を分析し、各項目の満足度と重要度を組み合わせてHICEスコアを算出します。
・OFFICIAL CERTIFICATEを発行：CS調査、ES調査の分析結果を一枚にまとめたHICE OFFICIAL CERTIFICATEを毎年発行します。

中長期を見据えた自法人の競争優位性の把握

・CS総合点は、競合との比較を踏まえ、顧客の自法人の競争力に対する評価が数値化されます。
・ES総合点は、職員のエンゲージメントやパフォーマンス発揮度、仕事に対する総合的な満足度が数値化されます。
・結果、CS総合点とES総合点を組み合わせたHICEスコアは、中長期に渡って自法人が持続的な競争力を維持しえるかどうかを判断できる有効な指標となります。

個別の組織課題の可視化

・CS調査、ES調査を行うことで、多角的な視点で組織の健康状態を把握することができ、HICEは組織の定期健康診断として機能します。(例:リモートで働く職員が抱える問題が、項目別に定量化されて把握できます)
・時系列での変化をみることで、経営の立場からは日常見えてこない顧客や職員のトレンド変化を把握することができ、重大な組織課題の発見につながります。

PDCAサイクルの強化

・顧客や職員の変化をタイムリーかつ定量的に捉えることで、経営判断や組織運営に関する意思決定精度を高めることができます。
・また、顧客満足度や従業員満足度の改善に向けた取り組みが法人業績へ与える好影響を実感することで、 法人経営のPDCAサイクルをより強固にすることにつながります。