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日本の社長たちは、マンションの何階に住んでいるのか？

公開日2019/11/20 更新日2019/11/21

高層マンションの最上階に居を構えることは、一つのステータスとされている。では、日本の社長たちは、マンションの何階に住んでいるのが多いのだろうか。

東京商工リサーチは、保有する国内最大級の企業データベース（個人企業含む）から、全国約375万社のうち、マンションやアパートなど集合住宅に住み、部屋番号や階数が判明している50万4,200人の社長を抽出し、居住する「マンションの階数」を調査している。

その結果、マンションなどに居を構える社長宅の平均階数は5.35階で、全国で最も高い平均階数は大阪府の6.82階、東京都は6.12階となっている。

市区郡別で見ていくと、ウォーターフロントで再開発が進む東京都中央区は13.37階、大阪市福島区が12.49階で続いている。再開発が進む地域ではタワーマンションの建設が多く、その影響で居住する階数も上がっているようだが、平均階数では、高層階よりも中・低層階を選んでいるようだ。

ところで、マンションに住む社長たちは、部屋番号にもこだわりがあるようで、最多は「201」で、次いで「101」、「202」、「102」となっている。これは、末尾「1」へのこだわりというより、角部屋、居住スペースの広さ、日当たりなどの居住条件によるものらしい。

では、売上高で見ていくとどうなるか。売上高10億円未満の社長宅の平均階数は5.56階で、10億円以上は8.21階、100億円以上では8.36階となっている。また、業歴が10年未満の企業の社長は5.24階と平均を下回り、30年以上となると5.98階と高層階に住む社長が増えている。

このデータから読み取ると、高層階を好むのは売上高10億円以上、業歴30年以上の社長となる。一方、業種別では、1位が金融・保険業の6.72階、2位が不動産業の6.22階、最も低かったのが建設業の4.1階である。

マンションの何階に居を構えるかは、それぞれの好みだが、このように集計してみると、業種や売上高、業歴による傾向も見えてなかなか興味深い調査である。

さて、未来の社長を目指すビジネスパーソンたちは、マンションの何階に住んでいるのかも気になるところだ。

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