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2019年4月1日から順次施行された「働き方改革関連法」により、多くの企業で労働環境を改善する取り組みが進められている。また、今年(2020年)はコロナ禍の影響で、テレワーク導入など働き方が大きく変わった。
「ウィズコロナ」「アフターコロナ」と呼ばれる、これまでとは異なるこれからの時代、ビジネスパーソンが企業の経営陣に求めている資質はどういうものか。緊急事態宣言期間中に実施された意識調査の結果をご紹介しよう。
オフィス家具や物流機器、ICT・映像音響機器など幅広く扱う株式会社イトーキ(本社:東京都中央区、社長:平井嘉朗氏)は、首都圏で働くビジネスパーソンを対象に、「エグゼクティブ層(役員・経営者)の業務に関する意識調査」を実施した(調査期間:2020年4月30日~5月7日、調査方法:インターネットでのアンケート調査、回答者:首都圏の従業員規模100名以上の企業に勤務する20代~60代の男女1,117名)。以下は、その調査結果だ。
<アンケートの結果概要>
●この1年で、役員・経営者の7割が「業務内容が増えた」と感じている
●役員・経営者は、ICTツールの活用や自らが考えて動く業務が増えている
●「理想の経営陣にとって最も大切な資質」は、20代の4人に1人が「柔軟性」と回答
アンケートで尋ねたのは、役員・経営者たちの業務状況と、それ以外のビジネスパーソンが考える“理想の経営陣の資質”について。
最初に、役員・経営者(205人)に対して「この1年で増えた業務はありますか?」と聞いたところ、なんと70.7%の人が「ある」と回答した。業種を問わず、多くの役員・経営者たちが業務増加の負担を感じているようだ。
次に、上記で「(増えた業務が)ある」と答えた役員・経営者(145人)に対して、具体的にどのような業務が増えたのかを質問した(複数回答可)。回答の上位3位は、「情報収集(インターネット)」が32.4%、「メールチェック」が28.3%、「Web 会議」が21.4%という結果に。ICTツールを活用した働き方が増えているのがわかった。また、「資料閲覧」(18.6%)や「資料作成」(17.9%)など、自ら考えて動く業務も増加傾向にある。
最後の質問は、役員・経営者以外のビジネスパーソンに聞いた「理想の経営陣の最も大切な資質とは?」。20代から50代まで計912人、それぞれの世代に分けた結果が興味深い。各世代で「リーダーシップ」と答えた人が多いが、最も若い20 代の最多回答は「柔軟性」(25%)だった。その割合は、30 代以上の世代と大差があり、他にも「主体性」や「変革する力」の項目で20 代が最も高い割合となった。このことから若い世代は、役員・経営者自らが先頭に立って“ビジネスを柔軟に変革する”ことを望んでいると考えられる。
今回の意識調査の結果から見えてきたのは、ウィズコロナ・アフターコロナの時代に勝ち残るための、新たな働き方と経営陣の姿勢だろう。多くの企業が試練のときを迎えている今、ICTツールを効率的に活用し、役員・経営者たちは変化に柔軟に対応しつつ自ら先頭に立って変えていくことが求められている。
そのために、例えば経営分析ツールなどを自社に導入することで、経営上の課題を解決できるかもしれない。新たなサービスを積極的に取り入れて、若い世代が前向きに活躍できる“強い”経営を目指してみてはいかがだろうか。
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