公開日 /-create_datetime-/
2025年12月27日(土)~2026年1月4日(日)は年末年始休業のため、お問合せなどのご連絡は1月5日(月)以降になります。ご了承くださいませ。

「45歳定年制」というキーワードがメディアを賑わせています。
45歳定年制とは、サントリーホールディングスの新浪剛史社長が提案した、企業の新陳代謝を高めるためのアイデアです。
新しいモデルを唱えた背景には、どういった考えや目的があるのでしょうか。実現可能性も踏まえて、45歳定年制について詳しく解説していきます。さらには、今後の早期退職や定年制度の行方についても見ていきましょう。
目次【本記事の内容】
45歳定年制が話題を集めた背景には何があったのでしょうか。
緊急事態宣言下の2021年9月9日、「経済同友会・夏季セミナー」がオンラインで開催されました。
経済界および著名な経営者らが参加したセミナーでは、アフターコロナの社会で「日本が三流国に落ちていかないようどう変わるべきか」という議論が行われました。
危機的な状況を日本がいかに乗り越えるべきかという問題意識のもと、従来のビジネスモデルから脱却するための活性化案として脚光を浴びたのが、サントリーホールディングスの新浪剛史社長による主張です。
経済同友会・副代表幹事も務める新浪氏は、45歳定年制導入の理由を以下のように語っています。
「日本を眠れる獅子のまま終わらせるわけにいかない、そのためには成長産業への人材移動が必要。企業の新陳代謝を高めるため、雇用市場は従来モデルから脱却しなくてはいけない。その一環として定年退職の年齢を45歳に引き下げる、個人は会社に頼らない、そういう仕組みが必要だ」。
ここでいう従来モデルとは、終身雇用制度や65歳定年制度のことです。成熟したマーケットで労働者が就労し続ける限りは、新しい領域に優秀な人材が流入していきません。
日本経済を盛り上げるためには、これから伸びていく産業に人手が集まるように促進していく必要があります。
その一環として45歳定年制を導入すべきというのが、新浪氏の提言です。同セミナーの出席者には、ロッテホールディングスの玉塚元一代表取締役社長をはじめ、人材の流動化に賛同する経営者が現れました。
しかし、45歳定年制というアイデアにSNS上では物議をかもし、
といった批判的な意見が集まりました。
これに対して、新浪氏は45歳定年制が首切りではないことを釈明。さらにスタートアップ企業への転職や出戻りなど、さまざまな選択肢を提供できる仕組みが必要であることを、唱えました。
自分の人生を会社任せにするのではなく、主体的に歩んでいくことが大切だという想いが新浪氏の根底にはあるのではないでしょうか。さらに、主体的な人材のために、企業はサポートできる環境づくりをすべきという考えも垣間見られます。
賛否両論のある45歳定年制ですが、日本企業でどれくらい早期退職は受け入れられているのでしょうか。現状を紐解いていきましょう。
東京商工リサーチの調査では、「2021年の上場企業の早期・希望退職者募集人数が6月3日、1万225人に達しました。また、2019年から3年連続で募集人数が1万人を超えた」ことが明らかになっています。
引用:東京商工リサーチ|2021年 上場企業「早期・希望退職」実施状況 ~ 前年より3カ月早く、募集人数が1万人超え ~
さらに、実施企業数は増加傾向にあり、募集人数は前年同日より4121人多い結果となりました。
1000人以上の大型募集は、以下の3社です。
ほかにも大手企業が、早期退職の募集を実施しています。
近年の事例は、以下の通りです。
このような事実から、会社組織の新陳代謝や世代交代のために、各企業は早期退職を実施していることがわかります。
早期退職が増える中で、定年制度自体を廃止する企業も増えています。
近年では三谷産業株式会社、YKKグループのYKK株式会社やYKKAP株式会社などが廃止を実行しました。
現在、多くの日本企業では60歳を定年として、65歳まで再雇用可能という制度を導入しています。しかし、定年制度を廃止した企業では、65歳以降でも再雇用・継続雇用ができる仕組みに変更しました。
これは改正高年齢者雇用安定法(2021年4月1日施行)が関係しています。労働者には65歳までの雇用確保義務に加えて、70歳までの就業確保措置をとることが努力義務として追加されたのです。
定年制度の廃止によって、退職するタイミングを、会社が決めるのではなく、本人が選択することができるようになります。今後は、労働者の自主性・自律性が重んじられるようになるでしょう。
現在の雇用モデルのほとんどが、高度経済成長の日本社会を前提にして構築されたものです。
人材不足で、かつ新しい経済成長が課題となっている現代日本では、通用しなくなってきています。さらに働き方改革やDXの推進が加速する社会において、新しい雇用モデルが求められています。
アフターコロナにおいて、早期退職や定年制度の廃止を取り入れる企業は、さらに増加することが予想されます。このような変革によって、労働者自らの選択でキャリア形成をすることができる社会が訪れるのではないでしょうか。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
弁護士業におけるスキャン代行活用事例
家賃補助と社宅・社員寮、自社に最適な住宅補助制度の選び方
Web請求書の導入にあたり費用対効果を高める方法、お伝えします!
~質の高い母集団形成と採用活動改善へ~内定辞退者ネットワークサービス資料
フランチャイズ契約を締結する前にチェックすべきポイントとは(加盟店の立場から)
リアルタイムデータ解析が変える企業の意思決定スピード|BPO活用のメリット
若手育成は未来への投資:若手離職率を左右する“育成期間”の真実とは【HR総研調査・ダイジェスト版】
2025年1-11月の「人手不足」倒産 359件 サービス業他を主体に、年間400件に迫る
NEC、生成AIでキャリア相談支援 職場体験プログラムも導入しジョブ型人材マネジメントを加速
キャリア形成支援がある企業の若手社員、8割超が「今の会社で働き続けたい」。「会社の支援感じない」若手社員は勤続意向が半数以下
管理部門兼任の社長が行うべき本業にフォーカスする環境の構築
他社との違いは?電子契約サービスの比較検討ガイドのご紹介
「チェックリスト付き」電子契約サービスの失敗しない選び方
業務委託契約の基本がわかるハンドブック
簿記の基礎から実務まで!社宅管理の仕訳処理 まるわかりガイド
いまさら聞けない!ストレスチェック制度⑥~外部委託~
今すぐ知るべきホワイトハラスメントの正体 その“優しさ”、実はハラスメントです
「インセンティブ制度」の設計から運用までのポイントと改善方法を解説
人手不足解決の切り札!バックオフィス業務BPO化のメリット
「エンゲージメント不要論」は本当か?~国内No.1企業が語る“本質論”~│第3回企業の成長ステージ別に見る「あるある」な組織課題
公開日 /-create_datetime-/