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「仕事ができる人とは?」と問われたときに、あなたならどのような答えを返すでしょうか?
成果をきっちり出せる人?
それとも仕事が正確にできる人でしょうか?
ビジネス情報メディア「Biz Hits」を運営する株式会社ビズヒッツが同じ質問を社会人の男女500人にしたところ、上位にランキングされたのは「仕事ができる人」の意外な特徴でした。
今回は社会人の男女が考える「仕事ができる人」について考えてみました。
株式会社ビズヒッツのアンケート調査は、インターネットによる任意調査で社会人の男女500人(男194人、女306人)に対して行われました。質問内容は「仕事ができる人の特徴とは?」で、その答えのランキングは以下のようになりました。
1. 仕事・レスポンスが早い
2. コミュニケーション能力が高い
3. 周囲への気遣いができる
4. 計画的に行動できる
5. 感情的にならない
6. 行動力がある
7. 決断力・判断力がある
8. 課題発見・解決能力がある
この結果を見て意外に感じるのは、いわゆる「成果を出す」「仕事内容が正確」などの仕事の結果に対する特徴が入っていないことではないでしょうか。このような回答の裏側には、近年の仕事に対するワークスタイルの変化があるようにも思えます。上記のランキングをもう少し詳細に見ていきましょう。
上位の回答を見ると「仕事ができる」といわれる人の条件は、チームでのコミュニケーション能力が重視されているように思えます。会社で一番難しい仕事は人間関係だともいわれますが、仕事を円滑に進めるためにはコミュニケーションが何より大事なのです。
1. 仕事・レスポンスが早い
1位となった「仕事・レスポンスが早い」の回答の中には、「何事においても返答が早い」、「わからない場合には回答の期限の返事がある」、「頼まれたことはすぐに行動に移す」などが挙げられています。チームの中で仕事をする上では、回答を保留して全体の仕事を停滞させたり、返答が遅くなって相手をイライラさせることが最も非効率的なこととして捉えられているのです。
2. コミュニケーション能力が高い
この項目には「相手の考えていることをすぐ理解できる」、「部下の意見を聞ける」などの回答もありました。仕事で成果を上げていくためには、チームメンバーとのコミュニケーションを深め、問題の早期発見・解決などを行う必要があります。古くから報連相(報告・連絡・相談)という言葉がありますが、普段からメンバーとコミュニケーションをしていれば、報連相がなくとも良いことも悪いことも自然と耳に入ってくるものです。仕事ができる人ほど、チーム内の問題を把握する能力に長けているといえるでしょう。
3. 周囲への気遣いができる
自分の仕事をこなすだけで手一杯になっている人に、周囲への気遣いなどできるはずがありません。自分の仕事は計画的に進め、その上で周囲の人の進捗状況まで心配りができる。このような人が「仕事ができる人」と思われるようです。
4. 計画的に行動できる
行き当たりばったりで仕事を進めている人に、決して余裕は生まれません。仕事ができる人ほど仕事の項目と課題を即座に洗い出し、それぞれの難易度に応じて時間配分をするものです。仕事を計画的・効率的に進めている人は、メンバーのお手本にもなるでしょう。
5. 感情的にならない
チームで仕事をしていれば、進め方や結果について議論しなければならないときもあるでしょう。このようなときに感情的になってしまい、議論が進まなくなるのは誰も歓迎しません。たとえ部下を諌める場合でも「怒る」は感情的、「叱る」はその人の成長を考えた感情的ではない諌め方です。
今回のアンケートは「仕事ができる人の特徴」について問われたものですが、自分に割り当てられた仕事の成果を出すことは、当たり前のこととして捉えられているとも考えられます。仕事とは、一人で自らの成果さえ上げれば良いものではありません。黙々と一人で仕事を進める働き方は、チームの存在意義を下げてしまいます。仕事はチームの力で進み、チームの力の源はコミュニケーションです。チームを構成するメンバーのコミュニケーションを促しながら、成果を2倍、3倍にしていくのが先輩(もしくは上司)の役目なのです。チームの中の立場が上がるにつれ、そのメンバーはこの役目を強く認識すべきでしょう。
個人事業主やフリーランスは別として、会社での仕事は通常、チーム(組織)で行われます。
チームの中には、新入社員もいれば上司、先輩、同僚、後輩もいます。その人達とコミュニケーションをうまく取り、仕事を効率的に進めて成果を上げることが仕事のできる人の条件だといえるでしょう。
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