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連日、真夏日や猛暑日が続いています。熱中症で病院に運ばれる人のニュースも、毎日のように報じられています。
「熱中症の危険は、屋外で活動するとき」と思っていませんか?
実は、熱中症は屋内でも起こります。オフィスも例外ではありません。
オフィスに潜む熱中症の危険性
ちょっと、オフィスを見渡してみましょう。
パソコン、プリンター、コピー機など、熱を発生するOA機器が身の回りにたくさんあります。
陽の当たる窓側はどうでしょうか?
他の場所に比べると、室温が高くなっているはずです。
オフィス内であっても室温が30度以上、湿度が60%を超えると、熱中症の危険性が高くなります。
会社には、安全配慮義務、職場環境配慮義務があり、労働環境を快適に整えておく義務があります。
たとえば、業務中に社員が熱中症にかかり、それが安全配慮義務、職場環境配慮義務違反となれば、労災となり、慰謝料請求案件となることもあります。また、会社の信用を大きく失墜することにもなりかねません。
熱中症のサインを見逃すな!
熱中症は、高温多湿な環境に適応できないことで生じる、さまざまな症状の総称です。
一般社団法人日本気象協会の「熱中症ゼロへ」(/news/detail/375/?url=https%3A%2F%2Fwww.netsuzero.jp%2Flearning%2Fle01)には、熱中症の危険信号として、以下の7点をあげています。
社員が、このような症状となり、熱中症の疑いがあるときは、症状を悪化させないためにも、上手な水分補給・塩分補給を行いましょう。(6)や(7)のような、呼びかけに応じない、まっすぐ歩けない、水分補給ができないといった症状は、とても危険な状態なので、すぐに医療機関へ手配するようにしましょう。
熱中症の予防と対策
私たちの身体は、通常時は体温が上がると、汗や皮膚温度の上昇によって、体温が外へ逃げる体温調節が自然と行われています。
しかし、体温の上昇と体温調節のバランスが崩れると、身体に熱が溜まってしまい熱中症となります。
熱中症の危険から身を守るためには、正しい予防方法を知り、日頃から気をつけることで防ぐことができます。
オフィスでの熱中症対策に有効なのが、WBGT値(暑さ指数)です。WBGT値は、温度、湿度、輻射熱の3つを取り入れた指標で表されるもので、熱中症の発生リスクを減らすことができます。
WBGT値を測定する機器は市販されています。また、環境省のホームページ(環境省熱中症予防情報サイト/news/detail/375/?url=http%3A%2F%2Fwww.wbgt.env.go.jp%2Fdoc_prevention.php)から予測値などを入手することもできますので、積極的に活用しましょう。
管理部門にとっては、社員の労働環境を整えることは重要な役目。
たとえば、オフィス内の使っていないOA機器の電源を切る、直射日光を避けるため遮光シートを張る、小まめに休憩をとるように指示、水分補給の体制を整えるなど、すぐに着手できることがたくさんあります。
熱中症は、すぐに症状が表れない場合もあります。退社後、帰宅してから具合が悪くなってしまうことも珍しくありません。
オフィスでの熱中症を未然に防ぐためにも、常日頃から予防対策に取り組み、社員の健康状態にも目を配りましょう。
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