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株価が下がった場合、いったいどういう影響があるのかご存知でしょうか。株価については、投資家向けの情報は数多くあるものの、株価が会社に与える影響について語られる機会が、実はあまりありません。
そこで今回は、株価が下がった時の影響について解説します。
一口に「株価が下がる」といっても、2つのケースが考えられます。まずひとつは特定の会社の株価が下がった場合、もうひとつは日経平均株価が下がった場合です。特定の会社の株価が下がった場合は、主にその会社の業績を示していますが、日経平均株価の場合は、日本全体の経済の動向を示していると考えられています。
通常、株の価格は、需要と供給のバランスによって決定されています。つまり、欲しい人が多い人気のある株には高値がつき、あまり人気がない株には安値がつきます。この「人気」に影響を与えるのは、会社経営の安心感や、将来性です。
会社の株価が下がることは、周囲から会社の経営状態や将来性を疑問視されているということを意味しています。また、日本を代表する225社の株価から算出される日経平均株価が下がった場合は、日本全体の経済が下向きの状態にあるといえます。
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株価は日々変動するものです。そのため、短期的な下落が、必ずしも会社経営に影響するわけではないでしょう。しかし、長期的に下がっている場合には様々な悪影響が現れます。
株価が下落すると、2つの面から会社の資金調達が困難になります。
ひとつは、実際の株の価格変動です。具体的な数字に当てはめて見てみると、株価が下落することにより資金調達が困難になることがわかります。
例えば、以前は1000円だった株が900円になってしまった場合、その企業は以前なら100万株で10億円を調達することができましたが、9億円しか調達できなくなります。1億円もの差が生じるのです。
もうひとつは、株価が下落すると、銀行が業績不振だと見て、お金を貸し渋るようになります。
このように、株価が下がると資金調達が以前よりも難しくなってきます。
株価の下落は人材確保にも影響します。資金調達への影響は会社経営に直結するため、経営が不安定になることで、従業員の定着率が下がり、優秀な人材の採用も難しくなるでしょう。
株価が下がり続けるということは、会社自体に魅力がなくなっていると判断される可能性が高いため、優秀な人材の確保が困難になるのです。
株価の下落は、会社自体の価格が下がっていることを意味します。会社の価値が安くなると、同じ分野で新規開拓を試みる会社やサービスの拡張を試みる会社などによって、買収されてしまう可能性が高まってきます。
突然買収されてしまうと、経営方針が変わるだけではなく、経営陣も再編成され、従業員が解雇されることも起こり得るでしょう。
株価の下落は、不可抗力により起こることもあります。例えば、自然災害や、日本全体の不景気等です。
ただし、企業努力にて安定経営を続けている会社であれば、自然災害等で一時的に株価が下落しても、銀行が立て直しのための資金を積極的に貸してくれる可能性があります。また、日本全体の株価低迷が原因になっている場合は、多少株価が落ち続けても、あまり問題視されないでしょう。
日経平均株価が下がった場合の影響について見てみましょう。
日経平均株価とは、日本を代表する225社の株価から算出される指数です。一般に、日本全体の景気を占うものとして知られており、日経平均株価が下がり続けるということは、日本経済の勢いが衰えていることを示します。
日経平均株価が下がったからといってすべての企業の業績が低迷するわけではありませんが、代表的な225社の業績が低迷することで、その下請けや数多くの関連企業にも影響が出てくることになります。これまで通りの経営ができなくなってくる企業もでてくるかもしれません。
株価は企業の勢いが反映されるものと考えられているため、資金調達や人材の確保など、さまざまなところに悪影響が出てきてしまいます。また、投資家や他の企業からの買収の危機にもさらされることにもなります。
株価は一時的な影響だけでも変化してしまうものですので、短期的視点で右往左往する必要はありませんが、継続的に株価が下がった場合には、経営のリスクに直結することを押さえておきましょう。
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