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働き方改革で残業時間の上限規制や有給休暇取得が義務化され、それと同時に政府は副業や兼業の解禁を奨励している。また、会社員の中には今般のコロナ禍の影響で収入減となり、副業で補おうとしている人が少なくない。では、実際に副業を行っている人々はどういう状況なのだろうか。
コンサルティング支援事業などを行っている株式会社ヒューマン・コネクト(所在地:東京都千代田区、代表取締役:大西俊彦氏、以下「ヒューマン・コネクト社」)は、全国の副業をしている会社員を対象に、副業に関する調査を実施した(調査期間:2020年7月10日~7月13日、有効回答数:1,046人、調査地域:全国、調査方法:インターネット調査)。本記事では、この調査結果をご紹介する。
<調査結果の概要>
●副業最多は時給型(アルバイトなど)、スキル型も人気上昇中
●副業での月収は1~3万円未満が最も多い
●副業するうえで重要なのは「ハードルが低いものから始める」こと
最初の質問は「現在どのような副業をしていますか?」。トップは「時給型(アルバイトなど)」で、全体の34.6%に。2位は「スキル型(スキルシェア、講習など)」19.7%、3位は「タスク完結型(データ入力など継続しない単発の軽作業)」18.9%だった。
注目は、2位の「スキル型(スキルシェア、講習など)」。近年はクラウドソーシングサービスなどが普及し、自身のスキルを使って稼ぎやすい環境が整っている。得意なことや興味があることで稼げれば、副業もやりがいを感じられるのでよい環境と言えるだろう。
次に「その副業はいつから始めましたか?」という質問では、「5年以上前(24.0%)」が最も多く、以下「1~3年前(23.1%)」「6カ月~1年前(14.6%)」「3~5年前(11.3%)」と続いた。現在副業している人は比較的長期間働いている人が多く、その副業にメリットを感じているからこそ続いているようだ。
そこで「なぜその副業を選びましたか?(複数回答可)」と尋ねたところ、「好きな時にできるから(34.7%)」という人が最も多かった。ほかには「報酬が良いから(24.2%)」「趣味や得意なことを活かして手軽にできるから(22.9%)」「未経験でもできるから(22.4%)」という回答が並んだ。本業があるからこそ、好きなタイミングで働ける副業が支持されているのがわかった。
では、肝心の収入面はどうだろうか?「その副業で月にどれぐらい収入がありますか?」と聞いたところ、最も多かったのは「1万円~3万円未満(25.0%)」だった。2位は「5,000円未満」(20.0%)、3位は「3万円~5万円未満(17.5%)」。金額はそこまで大きくないが、生活費の足しや趣味の費用、定期的な貯金としては満足できる稼ぎなのではないだろうか。また、少数派ではあるが「100万円以上(1.1%)」というツワモノも!全体的には、「副業=小遣い程度の稼ぎ」というのが現実なようだ。
これから副業を始めたい人に、ぜひ見てもらいたい結果がこちら。「副業で稼ぐためにはどのようなことが重要だと思いますか?(複数回答可)」という質問では、「ハードルが低いものから始める(49.7%)」が最多で、以下「いきなり高収入を狙わない(33.8%)」「自由な時間を増やす(26.1%)」「専門的なスキルを活かす(21.0%)」となった。
副業は、あくまで本業や生活自体に支障をきたさない程度で行うべきもの。できる範囲で始め、スキルをいかして地道にコツコツと続けていくことがポイントと言えそうだ。
最後に、副業をして苦戦したことと良かったことを尋ねた。
まず、苦戦したことは、「副業にあてる時間の管理(33.8%)」「収入を得るまでに時間がかかる(28.4%)」「モチベーションの維持(22.2%)」という結果になった。
一方、良かったことは「生活や気持ちに余裕ができる(59.2%)」が最多、同率で「持っているスキルが磨ける(37.9%)」「新しいスキルが身に付く(37.9%)」だった。
副業をする場合は、本業や私生活と並行できるように自己管理を徹底する必要があり、収入を得るまで時間がかかる苦労があるが、生活や気持ちに余裕ができるメリットも大きい。また、スキルアップや人脈が広がるといったことも、副業をする魅力だ。これらのプラス面を踏まえて、結果的に長く副業をしている人が多いことがわかった。
いかがだろうか。
副業は、収入増以外にも多くの魅力がある。副業を検討している人は、今回の調査結果を参考に自分に合った副業を探してみては?
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