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牧草地でのんびりと草を食む牛の姿は、なんとも長閑な光景ですが、実は、牛の“げっぷ”にはメタンガスが含まれ、地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの一つです。その牛の“げっぷ”の真実に迫るレポートが、株式会社電巧社が運営する「脱炭素経営ドットコム」から公開されました。
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目次【本記事の内容】
地球温暖化は、二酸化炭素やフロン類、メタンガスなどの温室効果ガスが大量に排出されることで大気中の濃度が高まり、熱の吸収が増えて気温が上昇するというものです。
気温が上昇することによってさまざまな影響が出ていますが、多発する異常気象などの気候変動は、地球温暖化を身近に感じる現象の一つではないでしょうか。
このまま気温上昇が続くことへの危機感から、温室効果ガスの排出削減に向けた動きも世界中に広がっていますが、地球上の気温は上昇し続けています。その原因の一つとされるメタンガスを含む牛の“げっぷ”を削減するとなれば、もう牧草地で草を食む牛の姿を見ることはできなくなるのでしょうか。
そのような状態とならないように、牛に与えるエサによってメタンガスを削減しようとする取り組みと、今後の展望をまとめたのが「脱炭素経営ドットコム」のサスティナブルレポート「DEレポート」第13弾です。
DEレポートによると、牛などの家畜の“げっぷ”に含まれるメタンガスは、温室効果ガスの4%程度です。その程度なら、それほど地球温暖化に影響しないように思えますが、全米一の牛乳の産地カリフォルニア州では、牛の“げっぷ”がメタン排出量の45%を占めているのです。
産業革命以前に比べて、CO2濃度が47%増え、平均気温は約1.09度も上昇しています。世界各地で熱波や豪雨、干ばつなどが多発し、食料不足や水産・農業生産減少などの多大な被害をもたらしていることを考えれば、たかだか4%とはいえ削減に向けて取り組む必要があるでしょう。
では、牛の“げっぷ”に含まれるメタンガスを、どのように削減しようとしているのでしょうか。いま、各国の農業系の研究機関で取り組んでいるのは、メタンガスの排出量を下げるエサの研究です。
注目されているのは、海藻で作ったサプリメントを牛のエサに混ぜる手法で、このエサを与えることで乳牛のメタン排出量を52%も削減できたという報告です。カリフォルニア州政府がこの手法をいち早く承認し、すでに量産体制を整えています。
また、カリフォルニア州のUniversity of California Davis校で、この手法による肉牛向けのエサの研究が行われており、メタン排出量の82%が削減されたことも示されています。エサを改良することで、牛の“げっぷ”に含まれるメタンガス削減に大きな期待が集まっています。
海藻をエサに混ぜる手法の有効性については、次々と確認されていますが、牛のエサにするだけの大量の海藻を、どのように生産していくのかが大きな課題として浮上しています。そのため、海藻以外で同じ効果のサプリメントを作る研究も始まっています。
ところで、牛の糞尿から発生するメタンガスが発電に利用されているように、“げっぷ”のメタンガスも発電に利用することはできないのでしょうか。牛舎での飼育ならまだしも、放牧となれば、“げっぷ”からメタンガスを回収するのは、かなり困難なようです。
いずれにしても、乳牛は牛乳やバター、チーズなどの生産に欠かせず、肉牛がいなくなればステーキを口にすることができなくなります。その大切な牛が、地球温暖化の原因となるメタンガスを吐き出しているという理由で、飼うことを止めるわけにもいきません。メタンガスの排出を抑えるエサの開発が進むことに、大いに期待しましょう。
ここ数年、“100年ぶり、50年ぶり、観測史上初”といった、異常気象を伝えるフレーズが頻発しています。地球温暖化による異常気象は、この50年間で約5倍にも増加しているそうですから、それも当たり前なのかもしれません。
それにしても、牛の“げっぷ”にまで、温室効果ガスが含まれているとは、地球温暖化を食い止めるためには、産業構造も生活スタイルも根本から見直す必要がありそうです。
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■参考サイト
PR TIMES|「牛のげっぷの真実」に迫るレポートをリリース ~牛などの家畜が排出するメタンガス問題に迫る~
脱炭素経営ドットコム|僕のげっぷが地球温暖化を!?
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