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冬の省エネキャンペーン開催中。企業ができる冬の省エネ対策

公開日2019/01/04 更新日2019/01/04

資源エネルギー庁が実施する、冬の省エネキャンペーンが今年も実施されています。11月から3月までの期間、省エネルギーの普及活動を行い、国民に対して省エネルギーの取組の実践について協力を呼びかけるものです。

SDGsの一つとしても注目される「エネルギー」、今回は企業ができる冬の省エネ対策をご紹介します。

関連記事:総務・広報担当者のためのSDGs 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」

冬の省エネキャンペーン実施の背景

資源エネルギー庁によって、従来から冬の省エネキャンペーンは実施されていますが、その位置付けは重要度を増しています。平成27年7月に公表された「長期エネルギー需給見通し」では、2030年度最終エネルギー消費が対策前比で5,030万 kL程度(原油換算)の省エネルギーになることが見込まれており、本年7月に閣議決定された「第 5 次エネルギー基本計画」で確実な達成を目指して取り組むことが明言されました。また、温室効果ガスについても、平成27年7月、地球温暖化対策推進本部にて、2030年度に2013年度比26%減少させる削減目標が決定されました。

この背景には、日本は大半の化石エネルギーを海外からの輸入に依存しており、エネルギー価格の変動等のリスクを抱えている状況があります。そのため、エネルギー価格が高騰したときにも柔軟に対応できるよう、エネルギー消費効率の向上を進め、低エネルギーで生活できる暮らしを実現しなければなりません。

さらに、世界は地球温暖化という各国共通の課題に直面しており、日本も、温暖化の原因となる温室効果ガスを削減するために、エネルギー消費効率の改善を促進することが必要とされています。国際的にもパリ協定などで上記削減目標について合意しました。

省エネキャンペーンは、ますます省エネルギーの推進が必要となってきた今、政府が自ら率先して省エネルギーの取組を実践しながら、国民にも省エネルギーの実施を呼びかけるものなのです。

企業ができる冬の省エネ対策

政府が実施する省エネ対策の中で、企業が取り組める対策をご紹介します。企業は実施できるところから少しずつ取り組んでみてください。

1.暖房中の室温を20℃に設定する

会社内の暖房中室温を20℃に設定します。実施にあたり、環境省が推進する「ウォームビズ」を参考にすると、室温20℃でも社員が快適に過ごせるでしょう。また、サーバールームの温度についても、コンピューターの性能が確保できる範囲内で設定温度を調整します。

2.電化製品の省エネルギー化

オフィスではさまざまな電化製品が使用されているため、以下のように、こまめに節電することが大幅な省エネルギーに繋がります。

  • 席を外す際、パソコンをこまめにシャットダウンする
  • パソコンディスプレイの照度を調整し、スリープモードを活用する
  • プリンタ、コピー機、FAXについても、スリープモードを活用する
  • 使用していないOA機器のプラグは抜く
  • 電気ポットやコーヒーメーカー、冷蔵庫等の使用は極力控える
  • 電化製品は、エネルギーを多く消費する旧式のものを廃止し、買換えに当たってはエネルギー消費の少ないものを選択する

3.照明の電気量削減

オフィスで照明などに使用される電気エネルギーの消費割合は、全体の40%を占めるといわれるほど、比率が大きいものです。こまめに照明を切る、エネルギー効率のよい電球に切り替えるなど行い、省エネ化を図りましょう。

  • 業務上、最低限必要な照度を確保し、使用していない箇所の消灯を徹底する
  • 廊下・ロビーなど共用部分は、業務に支障のない範囲で消灯する
  • 白熱電球からLED電球・電球形蛍光ランプ等に切り替える
  • 蛍光灯器具についてもHf型やLED照明器具等のより消費電力の少ないものへ切替える
  • 水銀灯やメタルハライドランプを使用している場合は、セラミックメタルハライドランプへ切替える

4.会社設備による省エネルギー化

企業は会社設備を見直すことで、省エネルギー化を推進しましょう。

  • 高効率照明、高効率給湯器、高効率空調機、複層ガラス・二重窓などの高断熱窓・サッシ、BEMSなどの導入
  • 太陽光発電、バイオマス燃料、都市ガスなど温室効果ガス排出の少ない燃料・電気の使用

5.社用車のエコカー導入

社用車を新規に購入する場合は、電気自動車等のエコカーを積極的に採用するようにしましょう。

業種ごとの省エネ対策

上記省エネ対策の他にも、業種によって個別に取り組めることがあります。自社と関係のある業種をぜひ、確認してみてください。

・卸・小売店 (百貨店・ドラッグストアなど)

業務用冷蔵庫を適正な台数に削減し、冷凍・冷蔵ショーケースの消灯や凝縮器の洗浄を行う。

・食品スーパー

業務用冷凍・冷蔵庫を適正な台数に削減し、冷凍・冷蔵ショーケースの消灯や凝縮器の洗浄を行う。冷凍・冷蔵ショーケースの吸込み口と吹出し口に、商品を置かないようにし、ショーケースを定期的に清掃する。

・医療機関 (病院・診療所など)

病棟・外来・診療部門(検査・手術室等)など場所に応じた適切な温度管理を行う。使用していないエリアは空調を停止し、照明の消灯を徹底する。

・ホテル・旅館

共有スペースの室内温度を20℃に設定する。使用していない会議室・宴会場等は空調を停止する。客室以外のエリアの照明を半分程度間引きする。

・飲食店

使用していない事務室や不要な場所(看板、外部照明等)の消灯を徹底する。冷凍・冷蔵庫の庫内は詰め込みすぎず,庫内の整理を行う。

・製造業

不要な電気設備の電源を切り、モーター等回転機の空転を防止する。電気炉・電気加熱装置などの断熱強化や、使用側の圧力を見直すことによるコンプレッサ供給圧力の低減を実施するとよい。

まとめ

小さなことでもコツコツと続けることで、地球規模の大幅な省エネを実現することができます。2030年の目標達成を目指して、取り組めるところから実施していきましょう。

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