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近年、働き方改革推進により副業や兼業を認める企業が増え、サラリーマンも本職以外に収入を得る機会が多くなった。また、フリーランスで働く人も、これまでのように決まった取引先から仕事を受注するだけでなく、クラウドソーシングなどで単発の仕事を受けるなど、働き方が多様化している。
こういった人々や個人事業主などに必要なのが、確定申告だ(対象者のパターンは複数あるため、詳しくは国税庁の公式サイトを確認)。2019年度分の所得税および復興特別所得税の申告書提出期間は、2020年2月17日(月)~3月16日(月)。平日に働いている忙しい人にとっては、意外とタイトなスケジュールなので注意しよう。また、確定申告に慣れていない人は、書類作成中に不明点が出て作業が滞るなど、提出までに時間がかかることも。余裕を持って取り組み、締め切り期日までに申告を終わらせたい。
そこで本記事では、確定申告をスムーズに行える“助っ人”サービス&アイテムを5つご紹介しよう。
ここでご紹介するのは、今からでも利用が間に合うLINEの確定申告サポートサービス。確定申告初心者や、忙しくて自分で申告書を作る時間がない人でも、すぐに依頼できる。
①「LINEで確定申告サポート」
LINE Pay社は、LINEを使った個人事業主向け確定申告サポートサービス「LINEで確定申告サポート」を、2020年1月23日から提供開始した(申込期間:2020年3月31日まで)。
同社の無料税務相談サービス「LINEで税理士相談」のLINE公式アカウントのトーク上で、プロの税理士に確定申告を依頼できるサービスだ。記帳代行・記帳チェックから申告書類の作成・提出までを請け負ってくれる。
同社のクラウド会計ソフト「LINE店舗経理」ともデータが連携されるため、確定申告完了後も、LINEのアプリで損益などの情報を確認可能だ。
この税務サービスは、すでに「LINEで税理士相談」で業務提携契約を締結しているBPS税理士法人が受け持ち、業界最安水準の価格で提供されているのも売りのひとつ。
なお、サービスを利用するには、「LINEで税理士相談」のLINE公式アカウントを友だち追加(無料)し、「LINE店舗経理」へ登録するのが必要となる。
公式サイト:「LINEで確定申告サポート」
2019年度分の申告には間に合わないが、ぜひ来年度に利用を検討してみるとよいのが会計ソフト。なかでも、ここでご紹介する2社のサービスは、機能性とコストパフォーマンスが高いためおすすめ!
②「マネーフォワード クラウド確定申告」 ※「マネーフォワード クラウドシリーズ」のひとつ
個人向け資産管理・家計管理ツールでおなじみのマネーフォワード社が提供している、個人事業主向けのクラウド会計ソフト。金融機関の口座やクレジットカードなどを登録して、経費登録をするための設定を行うと、口座や購入履歴などの明細データが自動連携されて手入力が不要になる。また、取引明細から推測し、勘定科目が自動で入力されるのも便利な機能だ。
なお、同社ではサービスの提供スタイルが2019年4月に変更。これまでは「マネーフォワード クラウド確定申告」単体の利用(月額800円・税抜)だったが、変更後は同社の他ソフト5種(請求書・給与・経費・マイナンバー・勤怠)も併せて利用できるように。しかも料金は、この6ソフトを利用できて月額980円(「パーソナルライト」プラン・税抜・年額の月額換算)~と、これまでの料金にプラス180円(税抜)~という低価格も魅力!(2020年4月30日までは、月額500円で利用できるキャンペーンを実施。申込期間は同年3月16日まで)
また、「マネーフォワード クラウドシリーズ」を利用する個人事業主には、特典プログラム「Growing Support ~グロサポ~」がある。ネットショップの開設や事業用銀行口座の開設、仕事の外部発注などの特典を利用でき、事業拡大に集中できる。
公式サイト:「マネーフォワード クラウド確定申告」
③「会計freee」
「会計freee」は日々の経理から確定申告まで対応できる、人気のクラウド会計ソフト。入力画面がわかりやすく、勘定科目を選択するだけなので、会計ソフト初心者にとって使いやすいと評価が高い。
大きな特徴は、ステップに沿って質問に答えるだけで確定申告の書類を作成できること。また、アプリを利用すればAIがレシート画像を自動解析し、文字情報を読み取って自動で経費などを入力してくれる。溜まってしまったレシートもまとめて簡単に入力できるので、確定申告の忙しいときには特に助かるだろう。
さらに、白色と青色の両申告に対応し、消費税申告書も作成できる。作成した申告書は、電子申告で自宅から提出OK。WindowsとMacのどちらのパソコンにも対応している。
確定申告以外にも、取引先への請求書を発行可能。請求書の発行時には、その内容を自動で帳簿づけするため、効率よく作業できる優れものだ。
公式サイト:「会計freee」
心強い“助っ人”は、高機能なITサービスだけにあらず。意外と侮れないのが、書類を整理する各種アイテムだ。ここでは、ぜひ使いこなしたい2つのアイテムをピックアップ。早めに入手して、作業の効率化を図ろう。
④多ポケット式クリアファイル
確定申告書作成で結構面倒なのが、領収書の整理。個人事業主は、青色申告の場合は領収書を7年間保存(ただし、前々年の所得が300万円以下なら5年間)、白色申告の場合は5年間保存することが義務付けられている。
そのため、領収書の数も膨大になるが、ぜひ活用したいのが18ポケット以上あるクリアファイル。なぜ、18ポケット以上か?それは、1~12月まで月別で発行された領収書を計12ポケット分と、源泉徴収票&支払調書、医療費の領収書、税金関係の通知書、保険会社などからの各種証明書、提出書類の控え(申告時に返却される個人控え)、そのほか(寄附金の受領証など)の計6ポケット分を、それぞれのポケットに収納できるからだ。
また、できれば前述の保管年数に合わせて、年間1冊ずつ(5年間なら5冊)用意すると、よりわかりやすく整理できる。
⑤インデックスシール
上記のクリアファイルを作成する際に、インデックスシールで各ポケットに見出しを付けよう。目当ての領収書や書類を見つけやすくなる。
以上が、確定申告書を作成するうえで役に立つ“助っ人”サービス&アイテムだ。
副業や兼業、フリースタイルな働き方は今後もさらに広がり、サラリーマンも確定申告をする機会はますます増えるはず。申告する際は、便利なサービスやアイテムを活用して、“メンドウ”な書類作成・申告をサクッと済ませよう!
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