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地球温暖化防止は、世界共通の課題です。警察庁、経済産業省、国土交通省、環境省で構成するエコドライブ普及連絡会では、燃料消費量やCO2排出量の削減のための「エコドライブ10のすすめ」を改訂しましたので、車両や社有車運行担当者などは確認しておきましょう。
“エコドライブ”とは、エコドライブ普及連絡会が普及・推奨している燃料消費量やCO2の排出量を減らし、地球温暖化防止につながる運転技術や運転の心がけです。
平成15年に「エコドライブ10のすすめ」を策定し、平成18年、平成24年に一部を見直し、普及を行ってきましたが、この度、新たな項目を追加するなど、より広く啓発していくために改訂しました。
燃料消費量を減らす運転は、地球環境だけでなく、財布にもやさしい運転で、交通事故の削減にもつながる安全な運転でもあります。
しかも、面倒なことも、特別なことも必要ありません。エコドライブは、誰にでも、すぐにでも始めることができる運転方法です。車両を日常的に使う企業にとってもプラスに作用することですから、従業員にもエコドライブを徹底させることが大切です。
では、新しくなった「エコドライブ10のおすすめ」の中身を見ていきましょう。
1. 自分の燃費を把握しよう
自分の車の燃費を把握することで、自分のエコドライブ効果が実感できます。車に装備されている燃費計・エコドライブナビゲーション・インターネットでの燃費管理などのエコドライブ支援機能を使うと便利です。
2. ふんわりアクセル「eスタート」
発進するときは、穏やかにアクセルを踏んで発進しましょう。目安は最初の5秒で、時速20㎞程度。やさしい発進を心がけるだけで、10%程度燃費が改善されますし、安全運転にもつながります。
3. 車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転
一定の速度で走ることを心がけましょう。車間距離が短くなると、ムダな加速や減速の機会が多くなり、市街地では2%程度、郊外では6%程度も燃費が悪化します。
4. 減速時は早めにアクセルを離そう
信号が変わるなど停止することがわかったら、早めにアクセルから足を離しましょう。そうするとエンジンブレーキが作動し、2%程度燃費が改善します。また、減速するときや坂道を下るときにもエンジンブレーキを活用しましょう。
5. エアコンの使用は適切に
車のエアコンは車内を冷却・除湿する機能です。暖房のみ必要なときは、エアコンスイッチをOFFにしましょう。たとえば、車内の温度設定が外気と同じ25℃でも、エアコンスイッチを ON にしたままだと12%程度燃費が悪化します。
6. ムダなアイドリングはやめよう
待ち合わせや荷物の積みおろしなどによる駐停車の際は、アイドリングはやめましょう。10分間のアイドリング(エアコンOFFの場合)で、130cc程度の燃料を消費します。また、 現在の乗用車では基本的に暖機運転は不要です-20℃程度の極寒冷地など特別な状況を除き、走りながら暖めるウォームアップ走行で充分です。
7. 渋滞を避け、余裕をもって出発しよう
出かける前に、渋滞・交通規制などの道路交通情報や、地図・カーナビなどを活用して、行き先やルートをあらかじめ確認しましょう。たとえば、1時間のドライブで道に迷い、10分間余 計に走行すると17%程度燃料消費量が増加します。
8. タイヤの空気圧から始める点検・整備
タイヤの空気圧チェックを習慣づけましょう。タイヤの空気圧が適正値より不足すると、市街地で2%程度、郊外で4%程度燃費が悪化します。また、エンジンオイル・オイ ルフィルタ・エアクリーナエレメントなどの定期的な交換によっても燃費が改善します。
9. 不要な荷物はおろそう
車の燃費は、荷物の重さに大きく影響されます。100㎏の荷物を載せて走ると3%程度も燃費が悪化します。また、車の燃費は、空気抵抗にも敏感ですから、スキーキャリアなどの外装品は、使用しないときには外しましょう。
10. 走行の妨げとなる駐車はやめよう
交差点付近などの交通の妨げになる場所での駐車は、渋滞をもたらします。迷惑駐車は、他の車の燃費を悪化させるばかりか、交通事故の原因にもなります。迷惑駐車の少ない道路では、平均速度が向上し、燃費の悪化を防ぎます。
「エコドライブ10のすすめ」が推奨する運転法は、決して特別なドライブテクニックでもなければ、費用や装置が必要なものでもありません。車を運転する者なら、誰もが心がけ次第できる運転方法です。社内で、従業員向けに定期的に講習会を開くなど、まずは、意識改革から取り組んでみてはいかがでしょうか。
燃費が軽減され、安心・安全につながり、そのうえ地球温暖化防止にも役立つわけですから、企業としても、ぜひ、“エコドライブ”に取り組むことをおすすめいたします。
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