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SDGsの目標5.ジェンダー平等を実現しよう

公開日2018/09/28 更新日2019/09/10
SDGsの目標5.ジェンダー平等を実現しよう

SDGsの目標のひとつに、「ジェンダー平等を実現しよう」というものがあります。
ジェンダー平等とはなにを指すのか、現在の世界各国における不平等とはどのようなものがあるのかをご紹介します。
これ以上知りたくないと思わせるほどの現状もありますが、どうか目を背けずに世界の現状を受け止めてください。

ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る

SDGsの目標その5に記載されている内容は、「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」というものです。

この内容には大きくふたつの要素が含まれており、ひとつは差別や性などの暴力をなくし、平等に生きることを目標としたもの、もう一方は社会における女性の活躍の場に差別をなくすことを目標にしたものとがあります。

【ターゲット5.1:あらゆる場所におけるすべての女性および女子に対するあらゆる形態の差別を撤廃する】

15年前と比較して女児が学校に通う人数は増えてきてはいるものの、未だ完全な男女平等を達成したとは言い難い状況です。後発開発途上国においては、経済的余裕がないため、男児を優先して学校へ通わせたり、女児は家事の手伝いのため通わせてもらえなかったりしています。そのため、2015年現在で、世界の非識字人口の約3分の2が女性であるという報告もされています。

さらに、大小を除けば、世界中のありとあらゆる場面において性差別が頻発し、日本国内においても、話題になることは少なくありません。このような、性を理由とした差別を撤廃するのがSDGs5の目標になります。

【ターゲット5.2:人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性および女子に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する】

世界では未だ人身売買が行われ、先進国においても性的暴行は深刻な問題となっています。非常に古くからこれらの問題は蔓延っており、心に傷を負ったまま一生生きていかなければならない女子や女性は後を絶ちません。1日でも早く達成されるべき目標であると言えます。

【ターゲット5.3:未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚、および女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する】

未成年者の結婚は、以前よりも数が減少しているとはいえ、未だ多くの未成年者が本人の意思とは無関係に、結婚を余儀なくされています。これも古くから行われてきた慣習ではありますが、現代においては撤廃されるべき慣習であり、結婚には本人の意思が尊重されるべきです。未成年や早期の結婚、本人の意思を無視した強制結婚などは、人としての尊厳をまるで無視した行いです。「慣習だから」という概念を、世界から変えていく必要があります。

次に女性器切除に関してですが、みなさんは世界で問題となっている、女性器切除(FGM)をご存じでしょうか。

現在、アフリカや中東、一部のアジアなど30か国で行われている慣習で、女性器の一部を切除してしまう行為を言います。これまでに少なくとも2億人の女子や女性が経験していると言われています。さらにこの2億人のうち15歳未満の女子は約4,400万人と言われ、多くが5歳までにFGMを受けるといいます。

FGMを受けると出血が続き、感染症や不妊のリスクが高まり、最悪の場合死に至るケースもあります。FGMは女子や女性の体だけでなく、心にも傷を負わせる行為であり、人権を無視した慣習と言えます。そのため世界でもFGM根絶へ向けた動きが見られ、2015年現在5か国(ケニア、ウガンダ、ギニアビサウ、ナイジェリア、ガンビア)でFGMは違法であると憲法で定められています。

プラン・インターナショナル・ジャパンでは、体験者が語る女性器切除(FGM/C)として、ソマリア出身のサフィアという女性のインタビューが紹介されています。静かな口調で語る彼女が見せた涙は、いつ終わりを告げるのでしょうか。

【ターゲット5.4:公共のサービス、インフラ、および社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家庭内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する】

2000年から2014年にかけて行われた調査によると、1日のうち無給労働に費やす時間の割合は、男性が8%なのに対し、女性は19%と圧倒的に多いという結果になりました。

注視すべきは、開発途上国における男女間の差はもちろんのこと、先進国においても差が開いている点です。開発途上国においては男性が5%、女性が19%となっており、それに対して先進国では男性が10%、女性が18%と、8%の開きが出ています。この、無報酬の労働に関しては、先進国においても憂慮すべき問題です。

さらなるエンパワーメント促進のために

ターゲット5.4までをご紹介しましたが、これら以外に、女性の政治、経済への参加、平等にリーダーシップの立場を築くための目標などが掲げられています。

ダイバーシティ推進や、ライフステージに合わせた働き方が選択できるようになるなど企業努力も相まって、女性の社会への進出は勢いを増しています。

世界で見てみても、世界の議席数のうち、女性は23%を占めており、過去10年間で6%の上昇を見せました。しかし数値的には全体の4分の1に満たず、未だ平等とは言い難い現状です。

女性や女子のエンパワーメントを促進するためには、第一に女性や女子の人権を守ることが大切です。女性や女子が人としての尊厳を守れてこそ、次のステップに進むことができるのです。

世界では古くからの慣習として、人間の尊厳を奪うような、残虐な行為が行われています。SDGsが制定されたことを機に、どんな場所でもそのような行為が行われない世の中に変えていく必要があります。人間は性により差別を受け、涙するために生まれたのではありません。今この瞬間にも涙を流す女性や女子がいることに、目を向けるべきだと思いませんか?

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