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コロナ感染予防対策で推奨されていたマスク着用が、3月13日からは屋内・屋外を問わず個人の判断に委ねられることになりました。およそ3年も続いたマスク生活ですが、国民はどのように受け止めているのでしょうか。
株式会社mitorizが実施した「マスクに関する調査」*によると、マスク着用の個人判断については、「賛成」の18.7%と、「どちらかというと賛成」の33.0%を加えると、賛成派が51.7%です。
約半数の人が、マスクを外す生活を歓迎していることがわかります。しかし、3月13日から「マスクを外す」の回答は37.9%で、躊躇なくマスクを外すという人は9.7%で1割以下にとどまっています。
また、「できれば外したいが周りの様子をうかがう」が28.2%で、マスクを外しての日常生活を歓迎する一方で、やはり周囲の目を気にしていること、まだまだコロナ感染への不安も完全に拭い去れていないことがうかがえる結果となりました。
さて、屋内・屋外を問わず個人の判断に委ねられることになったマスク着用ですが、多くの人が集まる施設や店舗などは、それぞれが感染指針を見直し、混雑具合など状況に応じた対応をしていくようです。
鉄道連絡会は運用指針に記載されていた「乗客へのマスク着用協力呼びかけ」を削除し、駅や車内でのマスク着用協力をお願いするアナウンスを取り止める鉄道会社もあります。
また、国内航空各社が加盟する「定期航空協会」は、乗客、従業員ともに個人の判断に委ねるほか、日本バス協会は、着用呼びかけの運用指針記載は削除しましたが、路線バスの混雑時は、政府が着用を推奨していることを乗客に周知するとしています。
コンビニ大手3社や各デパートも、入店時のマスクの着用は客の判断に任せ、従業員には着用を推奨していく方針で、混雑状況の具合や高齢者など重症化リスクの高い人が周囲にいるかどうかなど、状況に応じた判断が求められることになりそうです。
マスク着用は個人判断となることに続き、5月8日からは感染法上の分類も季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられることになりますが、こちらについても「マスクに関する調査」(株式会社mitoriz)によると、賛成が48.1%となっています。
いずれにしても、感染予防対策の緩和については賛否が拮抗していますが、社会はwithコロナに向けて確実に動き出しています。
そんななか、「会社内でのマスクなし会議は感染リスクが約6倍増になる」という、気になる試算が、筑波大学の倉橋節也教授から発表されました。
この試算は、IT大手企業の社員の行動データから、マスクを着けた場合と着けなかった場合の感染の広がりをAIで解析したものですが、マスクを着けずに会議を行い、その参加者の1人が感染していれば、1日で平均3.3人が感染し、最大17人まで感染が広がるという結果です。
この解析結果を示されると、オフィス内でマスクを着用すべきかどうか、大いに迷うのではないでしょうか。マスクを着けて会議を行った場合は、感染はおよそ6分の1に抑えられるそうです。
感染予防対策を担う企業の担当者は、政府がマスク着用の判断を個人に委ねる方針を示したことで、オフィスでのマスク着用を巡って、しばらくは混乱が続くことになるかもしれません。
マスクを外すことについて抵抗感が強いのは、女性の方ということが各種調査でも明らかになっています。化粧するのが面倒、マスクを外すのが恥ずかしいなどが理由として挙げられているようです。3年にも及んだマスク生活、はたしてこの先どうなっていくのでしょうか。
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*【アンケート調査概要】
調査期間:2023年2月15日~16日
調査対象:mitorizの消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」の登録会員(POB会員)
POB会員(平均年齢48.5歳)
調査方法:インターネットによる自社調査(有効回答数:2011件)
■参考サイト
PR TIMES|マスク着用の個人判断は過半数が賛成も、抵抗なく外す人は約10%!女性がマスク着用を続ける理由は「ノーメイクでもごまかせる」が第2位!
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