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日本と外国の採用面接の特徴と違い

公開日2019/07/02 更新日2019/07/03
日本と外国の採用面接の特徴と違い

日本人にとって常識的であることが、文化、価値観が異なる外国に行くと非常識と捉えられることは多いものです。それはビジネスの場、就職面接の場においても同様で、日本企業では慣習上当然と考えられていることが、海外企業ではまったく通用しない場合もあります。もし新卒・転職で海外企業への就職を希望する場合、その点を考慮した事前準備をする必要があるでしょう。

今回は、日本と外国における採用面接の特徴を比較し、その相違点について紹介、解説します。

外国では日本よりも面接時間が短め

日本企業と海外企業における採用面接を比較した場合、まず大きな違いとしていえるのが、面接時間のあり方です。日本の場合、提出された履歴書等の内容や面接時の印象が良いと、よりその人物のことを知ろうとして、より多くの質問を投げかけ、面接時間が長くなる傾向があります。一方、自社が求めている人材ではないと判断されるときは、早々に面接を打ち切られることも多いです。つまり、採用に近い人物であるほど面接時間が長くなりがちで、場合によっては1時間近くに及ぶこともあります。

一方、海外の場合、採用に近いほど面接時間は短く、5~10分程で終わることも珍しくありません。日本のように、どんな人間なのかを知るべく、質問や会話が長引くということは少ないといわれています。

外国では能力を端的に評価する傾向が強い

このような違いはなぜ生じるのでしょうか。その原因の1つとして、日本の場合、面接官が応募者のことをあまり調べておらず、面接の場で何もかも調べようとする傾向があることを指摘できます。海外では面接を行うにあたって、面接官は送付されてきた履歴書を十分に吟味することが多いです。そのため面接を行う際、自社が求めている能力を持つ人なのかどうかが既にある程度見極められており、採用に近い人ほど「問題なし」と判断され、必要な情報だけを確認して早々に面接が終了します。

しかし日本の場合、書類審査を行う人と面接を行う人が別々の場合が多く、面接官が面接の場で履歴書を見ながら、逐一質問するということも少なくありません。そのため採用したいと思う人物ほど、もっとその人のことを知りたいと考え、面接時間が長くなる傾向があるのです。家族のことや趣味のことなどにも話題が及ぶことも珍しくありません。

特定の職位・ポジションを募集することが多い外国企業

外国の場合、人材の募集のかけ方が「部長」や「エリア担当部長」など、特定の職位・ポジションごとの場合が少なくありません。その場合、職位ごとに要求されるスキルを応募者は持っているのかどうかを、採用担当者は端的に見極めようとします。そのため面接時は年齢や結婚の有無、子どもの有無といったプライベートな質問は少なく、能力や経験をチェックする内容に終始することが多いです。応募する側としても、能力を正当に評価されるので、面接時に自分の実務経験、成功体験をアピールします。

しかし日本の場合、企業における職位の体系は、最近多少変化が見られ始めてきたとはいえ、基本的にはピラミッド型の年功序列制度。部長や課長などの職位は新卒~20代で入社して10年以上勤め上げた人が就くもので、中途採用者をいきなりピラミッドの中枢部に入れるということは海外と比べると少ないです。そのため特定の職位に能力のある人を外部から募集するといった求人よりも役職者候補や一般社員が多くを占める傾向があります。

一般社員はピラミッドの下層部に位置し、「これから自社で少しずつランクアップを目指す人」とみなされます。OJTを通して仕事を覚え、経験を積んでいく上では、上司や同僚との関係性を作れるかどうかが重要です。そのため日本の場合、採用面接では本人の性格やら家族構成、趣味、お酒が飲めるかなど、あらゆる「プライベート」な事柄が質問されます。

採用面接での「コミュニケーション力」の測り方の違い

日本企業では特に「コミュニケーション力」、「人間力」等が重視され、それが社会人としての基礎力とみなされる傾向が強いです。面接時にも、こうしたある意味抽象的な能力を図るべく「学生時代に部活やサークルでどんな役割を果たしたか」、「アルバイト長の経験があるか」といった多様な質問が応募者に投げかけられます。

もちろん、コミュニケーション力は外国の企業でも同様に必要です。ただ外国企業の場合、例えば「上司がミスを犯している場合、どうしますか?」、「同僚から強いプレッシャーをかけられたとき、どう対応しますか」、「リーダーシップのスタイルを教えてください」といったことを、面接官が応募者に端的に質問する傾向があります。日本のようにこれまでの経験を聞き出して、回りくどい方法でコミュニケーション力を測るのではなく、「このようなケースに直面したときに、どう対応するか」を直接的に尋ね、その反応や回答内容を見て評価するのです。

まとめ

日本と外国の採用面接時の特徴を比べると、方法や慣習に大きな違いがあります。人柄が重視される日本企業の面接の場で、自分の経歴やスキルをあまりに強調すると、面接官には自慢話のように聞こえて、「自己顕示欲が強い」、「協調性に欠ける」などとマイナス評価につながるかもしれません。一方、能力重視の傾向を持つ海外企業の面接の場で、自分の人柄の良さをアピールしても、評価にはつながらないでしょう。企業の採用面接を受ける際は、慣習に合わせた準備・対策をしておくことが大切です。

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