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世界のホテル・リゾート業界の「サステナブルリゾート」への動き

公開日2020/10/11 更新日2020/10/12
”世界のホテル・リゾート業界の「サステナブルリゾート」への動き”

甚大な被害をもたらす自然災害が、世界各地で多発するなど、地球環境が大きく変わりつつあることを、痛感している人も多いのではないでしょうか。

こうした時代に、脚光を集めているキーワードが「サステナブル」。世界のホテル・リゾートでもこの「サステナブル」への取り組みが始まっているようです。

環境に負荷を与えないリゾートのあり方

「サステナブル」(Sustainable)とは、「持続可能な」という意味の言葉で、地球環境を保全しつつ持続が可能な産業や開発などを指す言葉です。

海面上昇や地球温暖化の要因とされる排出ガス、海洋生物の生態を脅かす海中のプラスチックごみ問題などが、地球環境の破壊につながっていると指摘され、資源やエネルギーの消費そのものを減らそうという動きが、世界各地で始まっています。

レジ袋の有料化や、プラスチック製ストローの自然素材への転換なども、環境に負荷を与えない取り組みの一つで、ホテルやリゾート業界も、自然環境を重視する「サステナブルリゾート」へと、動き出しているようです。

地球環境に配慮する姿勢をみせる世界のリゾート

「サステナブルリゾート」の動きを見ていくと、まず、大手ホテルチェーンのマリオット・インターナショナルは、完全に分解されないプラスチックストローなどの製品を使わないと明らかにしています。

また、南太平洋のポリネシア・ボラボラ島の高級リゾート「コンラッド・ボラボラ・ヌイ」では、サンゴを再生させるために、水中の電極を介して低電圧の電流を流す「バイオロック」という技術を採用し、沖合の水中に17礁の構築物をつくりました。

サンゴ環礁で囲まれたラグーンとマングローブの森が一面に広がるメキシコのリビエラ・マヤの一角にある高級リゾート「フェアモント・マヤコバ」は、初心者向けの水中エコツアーを宿泊者に提供しています。

大西洋・西インド諸島のセントルシアにある「ジェード・マウンテン」は、飲料水を含めて、使われる水のすべては、アンセ・マミム渓谷の川から引き込み、空調を必要としない外気が入り込むオープンエアの客室区画を設けて、地球環境に配慮する姿勢をみせています。

日本での「サステナブルリゾート」

もちろん、日本のホテル・リゾート業界でも、「サステナブルリゾート」への取り組みは始まっていますが、その代表例として、星野リゾートの取り組みを紹介します。

星野リゾートが、サステナブルな運営の3つの柱に据えているのが、ごみの資源化100パーセントを目指す「ゼロエミッション」、周囲の自然環境を生かした自家水力発電や地中熱・温泉排熱利用設備による「自然エネルギーの活用」、そして自然を守りながら持続的な観光資源として活用する「エコツーリズム」です。

また、2019年からは、プラスチックごみ削減のために客室でのペットボトル提供が一部廃止され、アメニティごみの削減および使用済み歯ブラシをリサイクルする取り組みも始まっています。

地球環境の持続可能性を確保は産業界全体の課題

地球環境の持続可能性をいかに確保するかは、いまや産業界全体の大きな課題となっています。観光が環境に与える影響をできるだけ減らすように、ホテル・リゾート業界も取り組みを強めています。

近年、資源やエネルギーの消費そのものを減らすだけでなく、完全にやめるところすら出てくるようになりました。持続可能性の問題は、単なる省エネやリサイクルだけでは、目標を達成することはできません。観光に関わる業界や地域社会のすべてで取り組むことが大切です。

コロナ禍によって、時代はまさに転換期を迎えています。生活スタイルも消費行動も旅行のスタイルも大きく変わろうとしています。ホテル・リゾート業界にかかわらず、あらゆる業界でも、「サステナブル」な取り組みが求められるようになるのではないでしょうか。

まとめ

手つかずの自然環境が残されている地域に、自然環境を破壊してまで豪華設備のリゾート基地を建設することは、いまや「サステナブル=持続可能な」からは完全に逆行する行為といえるでしょう。改めて地球環境を保全するという意味を考える時期にきているのかもしれません。

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