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新型コロナウイルスの感染拡大によって導入が進んだテレワーク。最初こそ手探りでのスタートだったが、ネットを介しての仕事の進め方にも慣れてきていることが、株式会社LASSICの「テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研)」の調査で明らかになった。
テレリモ総研では、「テレワークのメリットとデメリット」についての意識調査を2020年から実施しており、最新版の「2021年度版」の公開とともに、「2020年版」との比較による意識の変化についても考察しているので、テレワーク導入担当者にとっては、大いに参考になるのではないだろうか。
まず、テレワークのメリットについて、2021年版で最も多かったのが「通勤でのストレスがなくなった」ことであった。2020年の結果と比べると、通勤によるストレスが減少したと感じている割合は、男女とも5%以上増加している。
続いて「プライベート時間が充実した」、「人間関係のストレスがなくなった」がメリットとして挙げられているが、いずれも2020年版と同じ結果だ。
一方、デメリットについては、「仕事とプライベートの区別ができない」が最多で、「上司、同僚とのコミュニケーションが取りづらい、減った」が続いている。こちらも2020年版と同じだが、「オンとオフの切り替え」や「コミュニケーションの難しさ」が、相変わらずテレワークならではの課題となっているようだ。
なかでも、上司や同僚とのコミュニケーション不足を感じているのは男性の方が多く、2020年より10%近く増加している。
ともあれ、テレワークを経験する機会が増えたことで、作業の進め方にも慣れてきた表れか、テレワークで感じるストレスは、わずかではあるが減少する傾向に向かっているようだ。
テレワークをスタンダードな働き方として定着させていくためには、テレワークならではの課題解決にどのように向き合っていくかが重要である。他社の導入成功例に学ぶこともいいが、テレワークで仕事をする社員の意識の変化を押さえておくことが大切になってくるのではないだろうか。
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