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難易度が上がったといわれる日商簿記2級について、合格率や出題傾向を解説

公開日2023/11/17 更新日2023/11/16


会計の基礎知識を有していることの証明になる日商簿記2級は、出題範囲が変更されたことにより、近年難易度が上がったといわれています。では、これから資格取得を目指す皆さんはどう対応すればよいのか、最新の受験事情をまとめてみました。

日商簿記2級の位置づけ

国内には「日商簿記」「全経簿記」「全商簿記」という3種類の簿記検定があります。その中でも日本商工会議所が主催する日商簿記は転職市場でも最も高く評価され、社会的認知度も高いため、一般的に簿記といえば日商簿記と理解されています。


日商簿記2級は、1~3級という等級の真ん中に位置し、2級を取得すれば就職や転職に有利になるともいわれています。高度な商業簿記と工業簿記の知識を習得している証しであり、財務諸表を適切に扱うこともできるため、その知識やスキルを幅広い分野で活用することが可能です。

近年の合格率と出題傾向

2級の統一試験第149回から第164回までの5年間のデータでは、平均合格率は21.1%であり、最も高かったのは第159回の30.6%で、最も低かったのは第157回の8.6%でした。どちらも2021年の結果なので、試験ごとに合格率が大きく変化していることがわかります。


2級の試験は商業簿記が60点、工業簿記が40点という配点で、100点満点中70点以上が合格です。得点が合格基準になるため、出題内容の難易度により合格率が大きく変わると考えられます。そのため一度不合格になっても、繰り返し受験することにより合格の可能性を高めることも可能なのです。


出題傾向の概要は、毎回仕訳問題や原価計算問題が出題されるほか、貸借対照表や各種表の作成なども含めて、商業・工業関係の幅広い会計知識が問われます。さらに2016年から3年かけて段階的に、連結会計、課税所得の算定方法、製造業を含む会社の決算処理など、一部は1級の内容にまで出題範囲が広げられました。難易度が上がったといわれるのは、この改定の影響が大きいと考えられます。

合格のための効率的な学習法

2020年までは毎回5万人以上の受験者がいましたが、2023年6月の試験では1万人程度にまで減少しました。これは2020年から、インターネットによるCBT方式試験が始まったためと考えられます。統一試験が年3回であるのに対して、CBT試験は随時パソコンで受験できます。


2023年4月~2023年6月に行われたCBT試験では、合格率が39.5%だったのに対し、2023年6月の統一試験では合格率が21.1%でした。商工会議所は試験形式による難易度の差を認めていませんが、実際にはCBT試験のほうが合格しやすい可能性があります。


日商簿記2級に合格するためには、3級に合格しておくか、もしくは3級と同等の基礎知識を習得する必要があります。その時点から、独学の場合250~350時間、専門の講座などを受講する場合150~250時間程度の学習時間が必要といわれています。なるべく効率的に学習して合格したいなら、通信講座や予備校を利用するとよいでしょう。

まとめ

2級になると工業簿記が出題されるため、苦手意識をもつと合格が難しくなるといわれます。しかし、工業簿記は出題傾向に変化が少ないことから、過去問や問題集で実力をつければ、逆に合格のための武器にもなります。難易度が上がったという日商簿記2級ですが、通信講座などを上手に活用して効率的に勉強を進めましょう。



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